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不法侵入(仮)

非売品。
そんな写真集を作ろうかなと思っている。

観光地に行って、撮影スポットでみんなと同じ写真を撮る。
そんなきれいな写真集なら本屋さんにいっぱいある。

僕は自分だけの写真を撮りたい。

自分だけの写真を探しているときは、みんなが向いている方とは違う方を向いたり、同じ方を向いている人たちを撮ったり(これは盗撮になる?ww)
人気のない雑居ビルを登ってみたりする。

誰の目にも止まらないような非常口を見つけたら、だいたいは開ける。
だいたいは鉄格子の外階段があって、都会の喧騒とはまた違った世界を、モノクロで表現するのも面白いんだよね。
雑居ビルの屋上に出たりすると、涙が出ちゃうような夕陽が見れることもある。でもだいたいそんな時はカメラを持っていなくて、スマホ撮影を禁止している僕は、また別の違った涙を流すことになる。
外に出るときは意外に簡単なんだけど、問題は中に入る時。戻る時。
この時に「あっどうも」みたいなことになると、鍵を設置されたり、立ち入り禁止なんてことにもなってしまう。

カメラを始めてから特に感じることなんだけど、
自分の感性がなくなっている。
子どものころにはもっともっといろんなアイデアがあったり、浮かんだりしたと思う。

不法侵入と言ってもいまはせいぜい集合住宅や会社に間違って侵入しちゃった程度しかないけれど、子供のころの不法侵入ならこんな感じ←時効だよねww
・病院の廃墟(精神病棟でカルテが散乱してた)
・建設中のトンネル
・排水溝(迷路みたいだった)
・戦時中に使われていた防空壕
・捕虜の拷問に使われていただろうところとか処刑場とか

廃墟、廃線、錆びついたフェンスとか、そこにはきっと数えきれない物語があって、ドラマがあって結果が残っている。

とりあえず今回撮影した線路は今も使われているけど、侵入するにはちょっと勇気がいったね。



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