移住から約1ヶ月、夏の檜原村の様子【檜原村こよみだより 9月】
はじめまして。8月より檜原村地域おこし協力隊になった松本です。
前任者から引き継ぎ、noteの執筆を担当することになりました。
移住者の視点で檜原村の暮らしのリアルをお伝えしていく、というコンセプトは変えずに記事をアップしていきたいと考えています。引き続き、移住を検討している方、村を訪れようとしている方の参考になれば幸いです。
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私は檜原村の上元郷という地区に住んでいます。村内では比較的標高の低い地域ですが、山間部に変わりはないので、夏でもある程度は涼しいのかな、と考えていました。しかし、移住初日から夜間も蒸し暑さが続き、エアコンを切れるのは明け方から朝8時頃まで、といった状態でした。ほぼ毎日、村の防災無線で熱中症などの注意を促す放送が流れており、正直日中は暑さにうだってしまい、なかなか荷ほどきがはかどらないほどでした。
近隣の方に話を聞くと、これほど気温や湿度が高い日が続くことはあまりなく、裏手に清流が流れているため、ひんやりとした空気が流れてきて、例年はほとんどエアコンをつけずに過ごせる、とのこと。今年の暑さは特別とおっしゃっていました。
朝は遠くから聞こえる清流の音(いまだに雨の音に聞こえます)や、ヒグラシ、ウグイスなどの鳴き声で目を覚まし、束の間の爽やかな空気を味わいながら、庭の草取りなどをしていました。
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8月17日、18日には、村の一大イベントである、払沢の滝ふるさと夏祭りが開催されましたが、前日には台風7号の接近があり、一時は開催できるかどうか検討する事態となりました。そういったことも過去にはあまり例がなかったとのことでした。
降雨の影響で、例年では前日にしていた祭りの準備ができず、夏祭りの当日の朝に準備を行う運びになりました。協力隊の活動として、準備や払沢の滝の警備などの運営のお手伝い、片付けに参加し、夏祭りの雰囲気を感じることができました。
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夏祭りの終わった8月20日過ぎからは、夕方や夜間は過ごしやすい気温になってきました。湿度もいくらか落ち着いたように感じます。エアコンを使わずに眠れる日が増えてきました。油断していると風邪をひきそうなくらいひんやりとすることもあり、日中との気温差が大きくなってきました。
ヒグラシの声はあまり聞こえなくなり、日の出とともにミンミンゼミが鳴きはじめるようになりました。
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地域おこし協力隊の活動として先輩の指導のもと、村内のいろいろな施設などを訪問し、挨拶まわりを行っています。雄大な自然のもと、村民の方々の優しさや懐の深さを感じる毎日です。
移住する前と比べ、ゆっくりと時間が流れていくような感覚になることがよくあり、それがとても心地良いです。
【ライタープロフィール】
松本 圭史
群馬県前橋市出身。前職は在宅の介護支援専門員。2024年8月より東京都檜原村地域おこし協力隊に着任。情報発信業務を担当している。ゆず、ルバーブなどの村の特産品を使用した商品開発や、白炭を使ったコーヒー豆の焙煎をしてみたい、と構想中。