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【風呂酒日和28-1】 広尾湯(ひろおゆ)


【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


広尾駅を出て、もうほんとにすぐ。
商店街のようなちょっと賑わった道に「え?ここ?」という勢いで現れるのが広尾湯だ。

都会の町並みに案外違和感なく馴染む風情のある看板。
入口は狭いが、扉を開けるとなかなかゆったりとしたロビーが広がっていた。
ロビーの真ん中には腰掛け、壁際にはちょっと北欧風を思わせるようなハイチェアが置いてあり、作り込んだ空間!という感じではないがきちんと整頓されている。
奥の受付でタオルを借りて脱衣室へ。


脱衣室は広くもなく狭くもなく、ちょうどよい。
トイレがちょっと狭まった隅っこに設置してあってなんとなく秘密基地感がある。躯体の時代は感じるものの、ロッカーなどは新しく、やや暖色の照明がいい雰囲気で灯る。清潔で綺麗だ。

浴室もそうだが、銭湯は脱衣室の照明によってその雰囲気や受ける印象ががらっと変わる気がしている。
ずーんと暗いと廃れてる感が増すし、かと言って昼白色の蛍光灯が煌々とついていてもなんだか気恥ずかしくなるような気持ちになる。

私は個人的にはキリッとした白っぽい照明よりも少し落ち着きのある暖色系の照明の方が好きだ。あと、自然光。
立地や間取りによってはなかなか難しいのかもしれないが、採光が大きく取られ自然光が降り注ぐ脱衣室ってかなりいい。
白い照明で明るいのはなんだか恥ずかしいのに、自然光だともはや清々しいような気持ちになる不思議。

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