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【前編】できれば都内に住みたい女がそれでも住みたい関東の街3選【前文】

都内のマンションに、家族3人でギチギチに住んでいる。


入居して3年目になるが、ギチギチすぎて、将来息子が身長186センチ90キロとかの体型に育ったらどうしようとか、もし子供がもう一人出来たら近所の安いアパートを借りて夫婦の寝室にしないとダメかもとか、よく考える。

きょうび都内にこだわらなくて良いのでは、と読者の皆様は思うかもしれない。

地方創成で移住も活発になり、東京以外に魅力的な街がたくさんあるのが現状だ。



しかし、交通の便が良いところに住みたいというのは、私の願いだったのだ。

私は埼玉で育ち、都心の大学に通っていた。

毎日考えていたことがある。

それは、「通学時間、半端に長い。」だ。
 

電車に乗っている時間は1時間有るか無いか。自宅〜最寄り駅も距離があった。

行きはまだ気合で進むことができた。

が、学校終わりにバイトもして、疲れて最寄り駅に到着した時の、「あー、ここからまた時間かけないと家で休めないのか……」という心底くたびれたという気持ちを、まだ忘れられない。

両親は、家族が十分に住める広さ、値段を考え、埼玉県の、ある程度駅から離れた物件を選んだのだろう。

そこに異論はない。同じようなご家庭は多いと思う。私より遠距離通学の子もたくさんいた。


しかし、大学の近くに一人暮らしなどをしている友人の家にお邪魔させてもらうと、通学・移動の負担の軽さが心底うらやましかった。

(ご実家が通学できない距離にあるから、わざわざ家を借りているということは分かるんだけど)


そんなわけで、「いつか、交通が便利な家に住んでみたいな」と、学生時代の私はよく考えていた。

夫も千葉県に住んでおり同じ大学に通っていたため、この辺の心境は「わかる」と言ってくれていた。

時は流れ、住宅購入をした友人知人が増えてくる。


家を買った報告を聞く度に、とてもおもしろくない気持ちになった。

あんた、私を差し置いて、そんな重大な決心良くしたもんだね?!

なんか色々手続き面倒臭いし、高い買い物なんでしょう?!

審査もあるんでしょう?!

その審査に通ることが出来たんでしょう?!

決断力もあって根気もあり社会的信用もあるなんて、ズルい!

クソ!新しい家具に悩むなんて、何て贅沢な悩みなんだ!


口ではおめでとうと言っていたが、心の中では上記のようなことを考えていたので、表情はきっと歪んでいたに違いない。

友人知人達には申し訳ないことをした。


そんな嫉妬の渦に巻かれていた2020年のある日、「夫が今3●歳ってことは、35年ローンを逆算するとそろそろ動いた方が良いのか?」とふと思いついた。

インスタで、「マンション相談会」を見たので、「とりあえず」近隣のSUUMOのカウンターに行った。

担当のお姉さんと話してるうちに、気がつけば翌週からマンションの見学に行くことになった。

3件見たうちで一番交通の便が良かった+現実的な値段だった、という中で契約したのが、今のマンションだ。 

駅からすごく近い訳では無いが、路線が複数通っていて、近隣の大きな駅にも比較的すぐ出ることができる。


SUUMOのカウンターに行ってから契約まで、一月しなかった。恐ろしい。
決定まで一年以上かける方もざらにいるのに。

名義は夫なので、一番恐ろしい思いをしているのは彼なんだけど。


見た物件こそ多くなかったが、スピード感を持って決めるのとができたのは、夫婦共通で「多少手狭でも、便利であればある程良い」という認識があったからだと思う。


片方が家にスノボグッズを絶対置きたい!とか、趣味部屋が欲しい!とか主張したら、もう少し時間がかかっていたかも。


契約後、友人知人にまた話を聞くと、「私も絶対に交通の便が良いところじゃないと嫌なんですよ。 実家時代は本当に不便で、その反動ですよね。」という人が何人かいた。

便利さだけでこんな小さい家選んで大丈夫だったかな?と不安になっていたが、同じ考えの人も結構いるのかもしれないと思うと、少し心強くなる出来事であった。







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前置きここまで、まさかの前後編です。

後編▶そんな絶対便利なところに住みたい女が遊びに行って良かった街3選



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