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今年の13本目

今年の13本目、COURT、観ました。

インドの法廷モノです。それは、私たちには奇異に映ります。法廷の記録は、裁判官の口述によって行います。つまり、裁く人が認めた事実だけ記録されます。

裁かれる人たちは、下層にいる人たちです。彼等の日常と、裁判官や検事や弁護士の日常が並行して描かれ、観客は、インドに根深い階級制の亡霊を見ます。

裁かれる人たちに同情を寄せる弁護士でさえ、高級車を乗り回し、高級住宅に暮らし、高級バーでくつろぐ別世界の住人なのです。

別世界の住人が別世界の住人を裁く。だから裁判は、事務的に処理され、検事も弁護士も妙に諦めが早い。それがフィクションなのか、私には分かりません。

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