猫良獣一

日記ばっかり書いている。

猫良獣一

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最近の記事

追悼(なにひとつ忘れないために)

坂本龍一が死んだ。 何が残るっていうんだ 大江も死んだ。 高橋幸宏も死んだ。 何が残ったっていうんだ 録音が残るのか 文字が残るのか 否、それはもうただのミイラだ。 生きた人間が作ったという証明を失ったただのミイラだ。空っぽな箱だ。 生きた人間の手づなを放れたその箱に、人は多くの空虚なものを無秩序に詰め込むのだろう。 今、私の手のひらの中には何もない。なら、泣いている私はなんだ。慟哭する私はなんだ。頭をかきむしる私はなんだ。自分を引っぱたく私はなんなんだ。 死んだ音楽をきいて

    • 青い鶴 他

      青い鶴 鶴が綺麗に折れません 暗い所で折っているからだ、とあなたは思いました 魂の代理人 そいつは青い顔をしています 墓前に青い空を供えられたからです 夢はいつまでも明けません 生きていること自体が夢だからです 浮遊する肉体を肉に留め老いて、 僕らは眠りにつく。 東京 東京 こちらとおきょお、おおとおせよお 応答せよ  振り子の番をしています 振り子の番をしています あっちって こっちって 徐々に長くなる時間の背を、押してやるのです ぼおお。 ぼおお。 喉のつる

      • へなちょこ東京生活1203

        私は今日も食うことばかり考えている。 このまま、朝まで起き続けて東京駅に歩いて行こうと思っている。課題あるし、腹減ったし。歩いて歩いて歩いて、腹を空かせて汚れて自室にたどり着く。買ってきたコンビニ・スイーツをシャワー上がりに食べて昼まで寝る。昼からは知人の公演がある。 生きていくことはむつかしい。大学の友達は最近コイビトラッシュでなんだか声をかけにくいし、地元の友達は今度岡山まで泊りがけで遊びに行くらしい。ちくしょうめ、私も連れていけ。 こんな夜のしじまに、皆は何を考え

        • へなちょこ東京生活 0929

          快、不快でいうと不快に振っているけれど、そこまでとげとげしい感じではない。不安で、不安定で、寂しくて、でも一人でいたくて、ちょっと泣きたいような気分になることがたまにある。半年に一回とか、それくらい。今がそうだ。一過性のもので、おそらく身体の疲労、オーバー・タスク、あといくつかの不運な偶然(例えば今日食べるつもりだった弁当が売り切れていた、とか)に起因するこの気分。別にほっときゃ治るのだが、それでもなんだか沈んでいる。泣いちゃいそうだよ、と言っても、泣いてもいいんだよ、と胸を

        追悼(なにひとつ忘れないために)

          へなちょこ東京生活 0923

          想い出はモノクローム、色を付けてくれって、すごい歌詞だよね、と思う。大瀧詠一の「君は天然色」の話である。 この曲は、特にアウトロが大好きだ。似た空気の曲群(私の中でそのボックスにははっぴいえんどや井上陽水が入っている。結構ざっくりしてんな)からしか得られない心の栄養素があるのでしょう。井上陽水の「夢の中へ」から星野源の「夢の外へ」聞いてにやにやしたりする。そんなことをしていたら一日が過ぎていた。こんな感じでいいんですかね、華の大学生の夏休み最終日なんですがね。はなちゃんばいば

          へなちょこ東京生活 0923

          へなちょこ東京生活 0922

          脳みそが緩やかに回転している。こんな日はひどく気分がいい。 昨日はすごかった。新人公演『犀臨』の大入りで、演劇にかかわった全員(新人もそこに含まれるとか聞いてない)に主催の先輩から、そして立候補者からメッセージが伝えられた。惜しむらくは私がぼんやりしていたせいで自分へのメッセージだと気が付かず、内容をほぼ聞き逃してしまったことだ。ちくしょう、何を言われていたのだろう。なんとなくは覚えている。なんとなくは……大入り後は公園で夜中(正確な時間は言うまい)までたくさんの方と話しま

          へなちょこ東京生活 0922

          へなちょこ東京生活 0920

          楽しかった。 非常に楽しかった。 千秋楽の話である。 劇団木霊の69期新人公演『犀臨』が本日ついに千秋楽を迎えた。素晴らしい演劇だった。それも、通常の“素晴らしい”ではなく、マジでヤバいレベルにまで達していた。危険な劇物レベルである。いや、演劇なのだけれど。正直に言って言葉にしたくない。というか、できない。私の語彙力では、などと謙遜する気はない。日本語が本日の千秋楽の素晴らしさに追いついていないのだ。しかし、この国において「言葉にできない」で許されるのは小田和正だけである

          へなちょこ東京生活 0920

          へなちょこ東京生活 0919

          すいません。 謝罪から入るのもどうかと思うが、まずは謝っておきたい。すいません、公演期間中なのに独り寂しくカラオケに行きました。 酷いよねぇ、今日は現場に行けないからってテクリハさえ見ずに朝寝して、昼から星野珈琲に行ってスフレパンケーキを食い、本を読み、小説を書いて、一人カラオケ。許しがたい暴挙である。 もちろん、私とて何か重要な役目をほっぽり出してそんな遊び歩いたわけではない。そもそもが休みなのだ。それでも罪悪感を覚えてしまう。明日頑張るので許してください。 ここま

          へなちょこ東京生活 0919

          へなちょこ東京生活 0918

          明日は休みだ。久々の正式な休みで、今からワクワクしている。いや、休めよ。 ここ1週間、劇団の新人公演で駆けずり回っていて記憶がない。駆けずり回る、というよりは空回りしていたという方が正しいだろう。ぼんやりしていると面白い出来事は頭の上を流れていき、あとには何も残らず、"ただアトリエにいた日"になってしまうのが新人劇団員(仮)の哀しき性で、私はひたすら面白いことを見つけてはほじくり返すアリクイになっていた。だって、先輩たち後輩のこと使わないんだもん。全部自分たちでしちゃうんだ

          へなちょこ東京生活 0918

          へなちょこ東京生活 0911

          コンビニのバイトから帰ってきて、すぐ演劇サークルに直行し、新人公演の通しで泣いて、文芸サークルの友人たち(私は友人と思っているが以下略)と通話する。近年まれに見る充実した日だ。翌日には内容もぼんやりしているであろう会話ほど貴重な時間はない。ふとしたきっかけで高校の話になったのだが、どの高校にも必ず一つ二つ特筆すべき点があるものだなぁ、と思ったり。まず彼ら本人がすごい。科学甲子園に出場したり、バレエ経験者だったり、空手ができたりする。やたらと手先が器用でなかなか常にない小中高校

          へなちょこ東京生活 0911

          へなちょこ東京生活 0910

          現代人は全身疲労よりも局所疲労の方が大きいから寝ても疲れが取れにくい、という話を聞いたことがある。ならば、今日の疲れは寝たらきれいさっぱり落ちることだろう。そうだとしても、わざわざ早稲田からレインボーブリッジまで徒歩で向かうことはないんじゃないか、と6時間前の私に言いたい。はっきり言って、めっちゃ疲れた。結局たどり着かなかったし。 昼のまだ日が高いころから歩き始めて、真っ暗になるまで歩いていたわけだけれど、徐々に夜へと変化する街を見るのは面白かった。あれだけ鮮やかな昼から重

          へなちょこ東京生活 0910

          へなちょこ東京生活 0909

          い、 いたたたたたたたたたた、いた、痛い、痛い痛い、めっちゃ痛い、ふざけんな私が何したってんだ、ああもう痛い、あー……ん?平気かも、アッ待ってやっぱ痛い、あいたたたたた…… お腹が痛いときの思考回路なんてこんなもんである。朝7時に起きて、シャワーを浴びている間に回しておいた洗濯物を干して、朝ご飯を食べて……、ときちんと準備したときに限って腹痛は襲う。昨日遅刻した劇団の本稽古見学に欠席連絡を入れるのは勇気が要った。なんなら勇気が出なくて途中までは行ったのだ。おかげでひょこひ

          へなちょこ東京生活 0909

          へなちょこ東京生活 0908

          空っぽである。全くの空っぽである。なぜかって、非常に疲れているから。 今日は所属している劇団のサークル活動で朝から晩まで人と一緒にいた。午前中は稽古している様子を見学し(私はスタッフなのです)、午後は舞台装置を完成させた。なかなか大掛かりで舞台らしい舞台であり、観客を入れて公演できないのが非常に残念である。あの舞台の迫力は、そこにあるという印象は、映像では到底伝えられまい。 とんてんかんてん、ビス打ちも上手くなったし、コンクリネイル(コンクリートにトンカチでくぎを打ち込ん

          へなちょこ東京生活 0908

          へなちょこ東京生活 0907

          朝目覚めると午後1時で、早速何もする気がなくなった。そのままベッドでぐーたらして、小川糸の『食堂かたつむり』をペラペラと読んだり、ネット小説を読んだり、鼻をかんだりしていたら午後5時になっていた。なんのこっちゃ、人はこんなに何もせずに時を送ることができるのか。 だから、東京駅まで歩いてきた。これはその帰りの電車で書いている。 家を出たときはドラッグストアにシャンプーとリンスとボディソープを買いに行くだけのつもりだったのに、どうしてこんなことになったのかしら。何もなかった、で

          へなちょこ東京生活 0907

          へなちょこ東京日記 0906

          嫌な人って、どんな人だろう。人の話を聞かない人、自己顕示欲の高い人、そしてそれの自覚がない人。 昨日の私じゃないか。 友達(だと思っているけれど真偽のほどは定かじゃない。私だけが真で相手が偽の可能性だって大いにある。嗚呼!)の相談をろくに聞きもせず、自分の価値観を押し付けて、ぺらぺらと喋っちゃったのだ。 割とくずである。 生きてる価値ないなぁ、と頻繁に思う。 なんでそんなことになっちゃったかというと、その友達(だと思っているけれど以下略)の悩みが大いに共感できるもの

          へなちょこ東京日記 0906

          早稲田文女子一人暮らしの作り置き備忘録

          毎週土曜の夜は友達とスマホ越しに駄弁りながら作り置きをする。大体5日分くらいかな。 今日作ったのは ・豚こま大根 ・ナスの煮浸し ・豚ミンチのシソつくね ・きゅうりと大葉の酢の物 ・トマトと玉ねぎのなんちゃってスープ 材料は ・豚こま ・豚ミンチ ・大根 ・ナス ・シソ ・トマト ・玉ねぎ ・きゅうり ・しいたけ 材料費は〆て1400円。 ichi's lifeさんというYouTuberの方を毎食参考にしています。 豚バラ大根の豚バラは高かったので豚こま肉に、鶏ミンチ

          早稲田文女子一人暮らしの作り置き備忘録