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【ショートコラム】日向坂46から学ぶ、今の時代に求められるアクションとは。

さて今回はメンバーフォーカスではなく、簡単なコラムにしていきます。濱岸ひよりや松田好花など、休業を経て復帰したメンバーの件を絡めながら、日向坂を例に今の時代に求められるアクションとは何かを掘り下げていきたいと思います。日向坂46は学ばされることが多いグループですね。

■休業を経て復帰した2人のある共通点

日向坂46には学業を除く休業から復帰したメンバーが2名います。それは2期生の濱岸ひより、同じく2期生の松田好花です。

濱岸は明確な理由が語られていませんが、休業前の気持ちの落ち方から心身の不調が原因だったことが読み取れます。日向坂46に改名が決まってから行われた『日向坂46 デビューカウントダウンライブ!!』に不参加、その後の『LAGUNA MUSIC FES.2019』でも途中退場するなど、活動を継続することが難しい状態になっていました。

松田好花の場合は既に公式から案内がありましたが、眼科系の病気による入院及び治療が原因でした。休業に入る数日前まで元気に仕事をしていただけにファンに与えた衝撃は非常に大きいものでした。

濱岸は約半年ほどの休業を経て復帰、松田もまだ完全復帰とまでは言えませんが、約3ヶ月ほどで復帰に至っています。そして筆者が注目したのは彼女たちが復帰するまでの過程です。

濱岸ひよりの場合は仲の良かった1期生・佐々木美玲が常に声をかけ続け、それが復帰への勇気に繋がったと、復帰後に濱岸本人の口から語られています。また復帰後にリリースした4thシングルの収録曲『青春の馬』には彼女のためのダンスパートが用意されるなど、振付師のTAKAHIRO率いるチームからのエールが込められています。

また松田の場合はメンバー・スタッフが協力して千羽鶴を折って届けたり、冠番組で共演するオードリーの二人からプレゼントが届いたり、日向坂46の公式twitterやYoutubeでメンバーが応援メッセージを送ったりと、多くの関係者が彼女にエールを送り続けていました。さらにFNS歌謡祭に出演した際は、わざわざ振りを変えてまで松田好花のダンストラックを楽曲に組み込み『青春の馬』を披露しています。全員が一糸乱れぬ動きでダンストラックを披露する姿は松田だけでなく多くのファンに感動を与えました。

2人は休業の理由こそ違えど、メンバーや彼女たちを支えるスタッフから常に何かしらのエールを受け取っていました。

■全力でエールを送り続ける理由

休業により物理的な距離が離れていても、常に誰かが相手のことを気にかけ、エールを送り続ける。実はこれってなかなかできないことだと思います。

特に心身の不調が原因の濱岸に対しては「今声を掛けるべきか」「どうやって声を掛けたらいいか」「そうはいっても落ち着いたら」など、色々なことを考え、行動を躊躇ってしまうことの方が多いかと思います。松田に対しても同様です。復帰したくてもできない状態の相手に写真や動画、パフォーマンスでエールを送り続けることが「押し付けがましさ」に見えないか。そう考えて行動に移せないケースは多々あると思います。

一方でこのグループは復帰の時期などは100%本人に委ねつつ、濱岸の場合は美玲が、松田の場合は全員が躊躇うことなくエールを送り続けていました。そしてそれは決して押し付けがましさには映らず、彼女たちに復帰の勇気と意欲を与えています。この真に相手のためを思い、躊躇うことなく行動できる姿勢こそが日向坂46が持つ強さであり、グループがここまで成長できた大きな理由だと筆者は考えています。

またここからは筆者の完全な想像ですが、そうなる背景には1期生・柿崎芽実と井口眞緒の卒業も関連しているのでないかと考えています。ドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』の劇中では、メンバーが卒業する柿崎ともう少しちゃんと話ができていればと悔やむ様子が映されています。井口眞緒のケースでも多くのメンバーが彼女が戻ってくることを期待していましたが、結果井口の意思によりそれは叶わないこととなります。こうした一緒に時代を駆け抜けてきた仲間の喪失が「自分も相手も後悔することがないように躊躇せずコミュニケーションを取る」という選択に繋がったと考えています。

欅坂46のファンの方には申し訳ないのですが、このメンバー間のコミュニケーションが十分でなかったため、あのグループはスキャンダルが相次いだり、卒業生との接点をもらたらす結果に繋がったのだと思います。今思うとスタッフもその反省を活かし、日向坂46や櫻坂46に対してメンバー間のつながりを重視するマネジメントに切り替えていったのかもしれません。

「相手のため」という建前のもと行動を躊躇うことが、結果として大きな後悔に繋がる。平均年齢20歳ほどの彼女たちが既に気づいていることを、私たちもしっかりと実行していかないといけないのかもしれません。悩んでいる人、落ち込んでいる人がいた時は相手の自主性を尊重しつつも、しっかりとエールを投げかける姿勢が今の時代には求められるのではないでしょうか。

ということで今回は「日向坂46から学ぶ、今の時代に求められるアクションとは。」というテーマでコラムを書いてみました。

冷静に考えてみると日向坂46のメンバーは「そりゃそうした方がいいよね」ってことを実行しているだけなのですが、大人になると不思議となかなかそれができなくなってしまいますよね。ですが今あんなにも楽しそうにアイドル活動を行うひよたんとだーこのの姿を見ると、積極的なコミュニケーションの重要性が身につまされます。日向坂46は大人の目から見ても学ばされることが多いグループですね。

それでは今回はこれにて締めくくりたいと思います。もう年末年始休暇終わっちゃうよ!!


#5.後悔先に立たず


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