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【受講者の声】経営者の学びは必須。変化の激しいマーケティング分野は講座受講が近道だった!

宮崎県門川町で11年前に食品加工会社を設立した、株式会社英楽の社長、池田英勝さん。2024年1月24日に開催したひなたMBA個別スキルプログラム「つくる経営」第5回にご参加いただき、後日に会社を訪問しインタビューしました。マーケティング講座を受講した理由と、池田さんが実践する社長業を伺いました。

■受講講座:「つくる経営」第5回(2024年1月24日)
■テーマ:「売れていない」を売るためのマーケティング戦略〜時代の起点はネットから〜
■講 師:田中 健郎 氏(フリーランスWEBディレクター/プランナー)


【受講のきっかけ】マーケティングの学びは講座受講が最適

━━ 普段のお仕事内容について教えてください。

池田さん:宮崎県門川町で、鶏肉の生産と加工を中心とした食品加工会社を創業して11年目になりました。自社養鶏農場では年間約70万羽を生産し、10万羽分は自社加工用、60万羽分は県内食肉会社へ出荷しています。

自社ブランド鶏「夢創鶏」は、生産から加工、流通、販売まで行っています。

営業、加工場、農場担当など従業員が総勢34人います。私の役割は「舵取り」なので、基本的に金額と方向性を示すだけ。あとは社員が理解して動いてくれているので、経営者として本当に恵まれているなと思っています。

━━ お忙しいなか、片道1時間半もかけてマーケティング講座を受講されたのは、どんな思いからだったのでしょうか?

池田さん:マーケティング分野はこれまでにもセミナー等を受けたことがありますが、時代の変化に合わせてアップデートするために受講しました。

マーケティングって、経験値から次に活かそうとしても全くもって遅すぎるんです。マーケットは短いサイクルでどんどん変化しているので、本を読んで勉強するとか、ネットやSNSから情報を収集したとしても、やろうとした時にはその旬は過ぎています。

だから、講座に参加して専門家から最新情報を直接学び、即実践することが重要。講座を受けることが一番の“近道”だと思っています。ひなたMBAでマーケティング講座をやっていただけたのは本当にありがたかったですね。

【気づき】想定外のところで需要が生まれることもある

▲講座中、真剣な表情でワークに取り組む池田さん

━━ 他の参加者と一緒にワークに取り組みながらの学びはいかがでしたか?

池田さん:他社の悩みや意見を聞くことで、改めて自社の「売る」ということに対して考えるきっかけになりました。売るものが違えば価格も違います。自社のように製造販売まで行うことの難しさと優位性をまとめることができました。

━━ 講師の言葉で心に残ったフレーズがあればお聞かせください。

池田さん:「どれだけペルソナ設定を行ったとしても、市場は違った捉え方をする」といったお話がありました。作った時には想定していなかったところに需要があったりすることって、これまで自社の事業の中でもあって。業務用なのに小売でめちゃくちゃ売れたりもしたので、そこからどんなニーズがあるのか探っていくことが大事だなと感じました。

同じように、「製品は同じでも、売り方で変わることがある」という言葉も印象に残っています。

【学びについて】学んで実践。良かったことを継続する

━━ 池田さんにとって、経営者の学びとは?

池田さん:経営者は常に勉強して、最新情報を入れておく必要があります。これをしなければ会社はすぐに潰れてしまいます。絶対的に必要です。

今の会社を設立する以前は、10年ほど個人で養鶏場を経営していました。だから鶏の飼い方はよく分かっているのですが、近年は養鶏もマーケティング同様に進化や変化が目まぐるしいんです。鶏の品種改良、飼料の進化など、こちらもキャッチアップしながら飼い方を変えていって、合理化・効率化を図っています。

━━ これまでどのような形で学んできたのですか?

池田さん:財務に関しては本と実践でスキルを身に付けました。マーケティングは本も読んだのですが、基本の「キ」は書いてあっても「今」の売り方・伝え方はわからないですよね。それだけ変化が激しい分野です。

基本的に本で学んで実践して、「これはいいな」と思えたことを続けていく。

以前「感謝の気持ちはしっかり伝えることが大事」と本で読んだことがあったので、私はずっと従業員の給料袋に感謝の気持ちを手書きした付箋をつけるようにしています。毎月全員分やっているので、結構大変なんですけどね(笑)。

━━ そういう一つひとつの積み重ねで、従業員のみなさんとの信頼関係があるのですね。池田さんが今後学んでみたいことは何でしょうか。

池田さん:どの会社さんも、商品開発はできても「売る」ことが難しいですよね。
鶏肉って低価格の優等生なので、しっかりと「適正価格で売ること」を学んでいきたいです。弊社は「夢創鶏(むそうどり)」というブランド鶏を手掛けていますが、今後に向けてもっとブランド力を上げていきたいです。

【メッセージ】学びを取り込む素直な気持ちを

━━ 今後のひなたMBAに要望したいことは何かありますか?

池田さん:今回のマーケティング講座のように、今の最先端の情報や流れを教えていただけるとありがたいです。今後も出来る限り受講したいですね。

━━ ありがとうございます。最後に、先輩受講者としてメッセージをお願いします。

池田さん:ひなたMBAは無料で事業拡大や新規事業のヒントを得ることができる貴重な講座です。他事業者との交流が生まれ、知見が広まり、新しいビジネスチャンスにもつながります。これからも宮崎県がひなたMBAを継続してくれるよう、受講者がもっともっと増えることを祈っています!

▲講座終了後、記念の一枚

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2023年度のひなたMBA個別スキルプログラムにおいて、本講座3回、プラチナ大学2回に加えて交流会にも参加してくださった池田さん。その学ぶ姿勢と視座の高さ、楽しみながら実践に取り組む姿に、刺激を受けた参加者も多いのではないでしょうか。

宮崎県の産業を盛り上げる企業の一つとして、今後のさらなるご活躍を期待しています!


取材・構成・執筆:矢野 由里
撮影:窪田 彩香

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