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語尾にオラッとつく男の行く末密かに暗示する人Honey.

「・・・。オラッ!」

店外まで聞こえる男の声。

飲み会の開催地を聞かなくてもすぐわかる。

独身時代に出会ったその男は、

語尾に必ず「オラッ。」とついた。

「ビールください。オラッ。」

「灰皿ください。オラッ。

「俺やぞ。オラッ

オラオラ系男子?も悪くない。

ガラの悪い男も嫌いじゃない。

守備範囲はなるべく広げておきたい20代の頃。

自分の可能性だって最大限に活かしておきたい。

人生で初めて出会ったタイプの男性だ。

まさに【下品の極み】というような男性に惚れてしまった。

その男を見ると、いささか、自分の辿ってきた道のりがいかに平坦で単調な人生だったかと思わせられる。

飲みすぎ・吸いすぎでしゃがれた声も、

カラオケで盛り上がるとすぐ脱ぎ出すようなところも、

ご飯もほとんど会話と共に飛んでくるようなところも、

私にはできないし、きっとこの先の人生でそうなることもない。

結局のところ、

人は自分にはないものを他人に求めているだけかもしれない。

私はその男に単刀直入に尋ねた。

「好きになってもいい?」と。

すると男は、

「バカにしてんのか!オラッ。」

たしかに、その通りだ。w

淡い恋心は一瞬で敗れた。

もう1度あの男のオラッ。が聴きたくなった。

そんなバレンタインの今日。

女は、人生で一度や二度は、ワルい男を愛してしまうの。でもだからこそ、イイ男に出会ったとき、感謝する気持ちになれるのよ                                                                                                                  /マージョリー・キナン・ローリングス

それでは、またの投稿で〜♪

ciao〜♡

From.J



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