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百幸は一皇に如かず

日が短くなり朝晩の気温がぐっと低くなりましたね。季節の移ろいを楽しみながら毎日を過ごしています。

最近、白ヤギと烏骨鶏が古民家のメンバーに加わりました。一緒に住んでいる他の方々もお散歩をしてくれたり餌をあげたりしてくれています。

ヤギ
烏骨鶏
ヤギとわたし

生き物と暮らすということには当然責任が伴います。命と向き合うことになるからです。

不自由なく身体が動かせて生活ができているので、新しい仲間を受け入れることができましたが、これって当たり前ではないんですよね。

笑いつつも少し残念そうに、
前はね~、車でダンスを習いに行っていたの。お友だちと会ったり旅行にも行っていたりしたのよ。でも今は楽しいことがないわ。おじいちゃんと話していても楽しくない、なんてね とお話をしてくれたおばあさんがいます。

腰が痛くなきゃ畑もするけど…でも特に食べたいものもないのよともつぶやいていました。

そのお話を聞いた時、私はまだ腰が痛くないし、こんなに土地があるから畑をやろう!と改めて感じました。
おこがましいとは思いますが、野菜が収穫できたらおばあさんにも食べてほしいですね。

畑は500平米もあるのでひとりでは使い切れませんが、ボランティアさんやキャストの皆さん、インターンシップで来てくれている学生さん、Hinatabocco住人の皆さんのお力があって空き地の活用ができています。

耕運機

私たちの活動が、たったひとりでも誰かのプラスになれたら嬉しいです。

先日はお向かいにお住まいのご夫婦が畑を見に来てくれました。

ちょうど、とても大きなサツマイモと小松菜の間引き菜がたくさん採れたのでおすそ分けをさせていただきました。収穫した喜びをシェアして喜んでもらえることってこんなに嬉しいんですね。

さつまいも
間引き

今からだったらちぢみほうれん草がおすすめよ。あと、葱をつくっているから収穫したらあげるわねと、お心遣いをいただけました。

思い返せば、田舎に来てからご厚意に感謝することがたくさんでした。

私たちの古民家の隣町、箕輪町の電気屋さんに寄った時、空き家の活用をしている話を聞いていただけたのですが、店主さんが箕輪町の地域おこし協力隊の女性を紹介してくださいました。

その女性に連絡してみると、優しい文面でお返事をいただけ、実は大芝公園で毎週火曜日に開かれる朝市で3月に出逢っていたことが分かりました。

ハーブティーやスパイス販売など他にも色々な活動を教えてくださったり、人を紹介していただけたりしました。ひととひとが繋がっている箕輪町の皆さんは笑顔が清々しい方ばかりです。

辰野町も、思いやりを介して物々交換することが日常の中にあって、とても素敵なんです。

耕運機が壊れかけた時にお隣の畑を使っているご夫婦の旦那さんは、修理できる知り合いがいるから今から行くか?とトラックに乗せて連れて行ってくださいました。

すぐにお礼としてお渡しできるものがカブやサンチュしかなかったのですが、奥さんは、サンチュは自分では買わないし作っていないけど、孫が来た時にサラダとして食べたし、カブは葉っぱまで美味しく食べたわよと言ってくれました。

みんなの心の幸せに繋がることがHinataboccoが地方創生に取り組む意味なんです。

電車とヤギ

地方創生ですべきことは田舎町や村ごとで異なりますが、それぞれの田舎にはそこが好きでその場所の魅力を知っている住民が必ずいます。
だからこそ、今その田舎が消えずにあるんだと思います。

空き家や空き地をどんなに活用したところで、その町にはどんなひとがいて
どんな風に暮らしているか、その地域で暮らす人々の声を聞かずして幸せに繋がる地方創生なんてできないと改めて実感しました。

そういえば、ご近所のおじさんがサウナいいなーと言っていましたね。

身体が自由に動くのならばやらない理由なんてないのかもしれません。

もしサウナ作りに興味がありましたら、
誰かの幸せに繋がって自分も楽しめることを一緒にしませんか?

@furuka.mera

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