見出し画像

慮 OMONPAKARI

私たちがいる辰野町の古民家は、どのお部屋にいても電車の通る音が聞こえてきます。1時間に1本か2本、時報のような感覚ですね。
なぜかと言うと、台所の窓を開けると畑のすぐ向こうにはJR飯田線が通っていて線路がとても近いからです。

朝は、始発の音で始まります。
もう少し寝たいなと思いアラームが鳴るまで二度寝する日もありますが、
古民家で迎える朝はとても清々しいので自然と活動したくなるんです。

真冬に田舎に来てからずっと格別に気持ちがいい朝日だなーと変わらず実感していて、よく晴れていると起きたらまずデッキに出てストレッチをする朝もあります。

小鳥のさえずりを聞きながらゆっくりと深呼吸して体を伸ばしていきます。

最近は蜂がブンブンと大きな音で挨拶をするので少々気を取られますが、
自分の体と向き合うことから1日が始まります。

皆さんはどんな風に朝を過ごしていますか?

Hinatabaccoにいると自分も他人(ひと)も想い今日も1日がんばろうという気持ちで過ごせます。

服を着替えて白湯を飲み調子を整えます。ごはんには畑で採れた野菜を食べています。

画像2

古民家暮らしをするまでは電車に乗って出社しなければいけなかったせいか熟睡できていなかったからなのか朝はバタバタしていました。

駅のホームに電車が来てやっと、今日も1日がんばろうと無理矢理気持ちを切り替え満員電車に乗っていたのかもしれないなとたまに思い出します。

今は徐々に体が目覚めていくことを感じながら、コーヒーをゆったりと飲む時間も作れています。コーヒーを飲んだ後は、窓を拭いたり床を掃いたりお掃除をしています。

朝は自分と自分以外の色々なことを特に慮れる時間なんです。

画像3

掃除をしていてありがたいと思うのは、多くのボランティアの方々が手伝ってくれてDIYした古民家なので大切にして暮らしていきたいからです。

畑作業をしていて自分の今の気持ちや作物を食べる時のこと、自分以外にも作物を食べてくれるひとの顔が思い浮かぶのは、一緒に栽培に関わってくれたひとたちに感謝しているからです。

画像2

ボランティアの皆さんへのありがたさの先まで想いが巡り、たどり着く先が地球のことだったりする時もありますが、自分を知らないのに他のことを知ろうなんてできないですし、自分を愛せないのに自分以外の何かに愛を注ぐなんてこともできないのかなと考える時があります。

私たちは、自分も他人(ひと)も慮ることを大切に道を選び歩んでいます。 

@furuka.mera

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?