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日本の大企業あるある。(転職活動から見えた世界)

鬱病ながら転職活動をして、結構な数の面接を受けた(進行形)。
マーケティングという職業を希望していることもあり、それに対する考え方は本当に企業によって捉え方が異なるし、人を大事にする会社なのか?人を道具としてみてる会社なのか?は、本当によく分かる。

前の会社の経営層が会議でこう言っていた。
「一番大事なのは利益だ、みんなそうだろう?異論があるやつは手をあげろ」。
ひとりだけ手をあげて答えた。
「大事なのはビジョンであり、この会社の存在理由(パーパス)を明確にすることだ」
・・・賛同する人はだれ一人いなかった。

まじかよ。。

本当は、賛同してくれてるひともいたのかもしれない。
しかし、「忖度」しなければ生きていけない会社だと、みんな経営者と異なる考え方はすべて排除される。。
・・・う●こ食えって言われたらお前ら本当に食うのか!?と、思うけど。

自分としても超大企業にいたわけではないが、ある程度の会社に勤めて感じた大企業あるあるをちょっと紹介(ほぼ愚痴っぽくなるけど)。

短期の売上、利益が最優先でマーケよりも営業目線で過去踏襲型。
 ⇒「新しいことをやれ!」と言われるが「前例がない」「成功する保証はどこにあるのか!?」とどやされる。その資料作りに忙殺され、次第にやる気のある若手さえ目の輝きを失い、思考が停止してしまう。なんのためにやるんだっけ?
結局、短期売上獲得のために「増量」やったりで、利益も下がる悪循環。。
 ⇒そんなんだから「新規事業」なんてうまくいきっこない。たまたま奇跡的に売れてる過去の商品のおかげでなんとかなってるが、将来を見越した新規事業は必須として求められる。だけど、経験のない人間にとって簡単ではない。しかも最初から(ローンチ直後から)「勝たないと」すぐ敗戦処理の仕事が待っている。そもそも「絶対売れるのか!?売れる保証はどこにある!?」というアイデアレベルの序盤に問い詰められることで新規事業が形になることすらほとんどない。それを確認するための調査費用やヒューマンリソースもほとんどかけられない。息ができない。。

全部勝て!
戦略とは限られたリソースを分配し、勝てる部分で最大効果を発揮し、トータルとして事業を前に進めることだと自分は思ってたが、どうやら日本のある大企業は違うらしい。全カテゴリーで1番になれと。。・・・だけど利益が下がってるから人は減らすねー。プロモ費用はもったいないから減らしとくねー。優先順位なんかないからねー、全部だよ、全部勝て。
 ⇒!?
  手足を縛られたけど、気合いと根性でなんとかしてみろよボケ。
 と、毎日言われてる気がした。
人は減ってるのに業務だけは無駄に増え、しかも形にならないことも多く心が折れ始める。

・ちびっこ経営者登場
そんな会社にもいるのがソンタック(忖度)と呼ばれるパシリたち。そいつらの質の悪いのは、経営者の声を「神の声」として、その代弁者のように下に悪政を押し付ける。
(俺はお前の考えも分かるけど)社長がこう言ってる!社長に怒られたらどうするんだ!?ということで、外部の声は全否定。
こうなってしまっては、中途入社組は生きていけないと思う。そいつらはゆでガエル状態で完全にゆであがってるけど、そのお湯の中では気持ちよく生きてる(時機にに死んじゃうだろうけど)。
※自分はやばい、熱いって思って飛び出したカエルだと思ってる。
こういうやつに限って声がでかく、怒鳴り散らすし、自分のペースで物事を進めるから周りの仕事のペースは遅れるし、先に動いてもちゃぶ台返しされるからこれまた思考停止してしまう。下のレイヤーでも思考を止めてしまう人間が続出。
しかも外様を徹底的に排除していき、「あいつの言うことはきくな」だったり、自分がいないときに部下に上司のように命令をだし、孤立させていく。
結果、部下もそいつらの言いなりとなり、別の意見を言う上司のことを信頼しなくなっていく。。そして、「あいつはダメだ」と経営者にチクる。
・・・部下からは、話を通せない上司を「独りよがり」と評する。
・・・書いてて悲しくなってきた。。

新商品に口出しまくる
・書いててあほくさくなってきたけど、商品の感想は「感覚」で言えるから、ターゲットでもないのにおいしいおいしくない、デザインが悪い等好き勝手。決裁権はもっと下の部長にあるので、結局全部お伺い。
名ばかりブランドマネージャーほど心苦しいものはない。
・とにかく新商品を求めるけど、既存のブランドの売り上げ拡大も当然求める。価値を訴求したいって言っても誰も聞いてもくれないのに。。

SNSで売れると思ってる
・SNSはCMのようにお金をかけずに売れると思ってる。稀にそういうバズりから効果があることもあるが、それを狙ってやるのは至難の業。なかなか今の世の中SNSでCPやるから流通で拡売しましょうとはならないし、広告ではなくニュースを作ろうにも簡単ではない。しかも、広告色の強くなったアカウントは「懸賞アカ」として、本来メッセージを伝えたい層ではなく、懸賞好きのおばちゃんばかりが集まってくる。
・・・自身は勉強しているつもりなのかもしれないが、経営層はバズワードに踊らされがち。CLUBHOUSEやれ!(よく知らんけど)って言われたこともあったなー。

企業ビジョンが適当
・とりあえず掲げました、、どっかで誰かが同じこと言ってそうなことだけど。。みたいなことを忖度組が作り上げて、とりあえずHPに掲げてる。社員の誰もそれを意識もしないし、指針にもなってない。そのビジョンに反してでも売れないと意味ないし、世の中の誰のためにも役にもたってない。
(そういう企業は本当に多い、、特に古い日系企業。中期計画を見れば本当によくわかる)

あと、100個くらい書けるけど疲れたわ。

基本的にモノを売るために、モノの良さだけを訴求しても売れるはずはないし、勝つためにはリソースを集中させる必要もある(分散して何も伝わらないでは砂漠に水だ)。

転職活動をやると分かるが、本当に昭和レトロを残した企業のいかに多いことか。。逆にベンチャーなんかの面接を受けると、高低差がありすぎて耳がキーンとなる。

マーケ目線で、一歩下がって視野を広げればアップルにも負けないポテンシャルがあるんちゃうか!?と思える企業はけっこうあるのに。。
実はみんな分かっちゃいるけど、発言できない、もしくはしたくない、人がいる企業はけっこういると思う、本当に。

もちろん短期の売り上げも大事だ。
だけどそれだけではダメだ。遠くを高い位置から見通して、将来本当になりたい姿と提供したい価値を考える。その為に今何をやるか?を考える必要がある。よく上の立場になったつもりで物事を考えろっていうけど、経営者が一番したのレイヤーに立ってるから、その部下たちは地下にもぐるしかない。地下は日もあたらないし、息苦しい。水を与えられなければ光合成もできない。

ポジティブに考えると、改めてこれからをどう生きるかを考えるいい機会ができてよかったと思ってる。
鬱病でしんどいっちゃしんどいけど、いつかこの行動が間違いじゃなかったと信じれる判断をして、子供が自慢したくなる父ちゃんになりたいと思う。
なれると信じて、今日も生きる。

辛いぜw



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