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遺伝子検査したら今までのダイエットのやり方が全否定されて虚無になっている

もうタイトルそのままである。
話は遡ること一ヶ月前。
芸人のCRAZY COCOさんの動画を観ていたら彼女が「遺伝子検査すると自分の体質がわかるから自分にあった運動方法とか食事管理がしやすいで〜」的なことを言っており、わたしはその動画を観たあとノータイムでAmazonで遺伝子検査キットをポチっていた。

検査方法はいたってシンプルで、キットに同梱されている綿棒を使って頰の粘膜をゴリゴリと擦り、付属の封筒を使用して送るだけだ。

そうして待つこと一ヶ月、ようやく結果が出たとのメールが届いた。
もう毎日、今か今かと何度メールボックスを確認したことか。

まあ、とはいえ長年付き合ってきた身体だ。
だいたい自分の特性はわかっているつもりだった。
小麦粉を摂取し過ぎると翌日不調が出るし、油物も胃にあまり良くない。
しかも食べた分だけしっかりと身体に出る。
ようするに糖質も脂質も身体に吸収しやすい体質なのだろう。
そう思って何十年も糖質と脂質に過敏になり、ひたすら量を抑える生活をしてきた。
さらに言えば、10年間にわたる摂食障害を克服するために、栄養について徹底的に勉強し、食事に関しての知識は人一倍あると自負している。
だからこそ食事面に関してはあらかた予測通りだろうと高を括っていた。

そんなことよりわたしが知りたかったのは、おすすめの運動方法についてだった。
半年ほど前から通っているヨガスタジオがいまいち合わず、遺伝子検査を受ける少し前からべつのところに移ろうかと検討しているところだった。
近場のジムで筋トレをするか、少し離れたジムでダンササイズを中心にエクササイズするか、あるいはパーソナルジムに通うか。
正直なところジムは何度か通ったが続いた試しがなく、また入ったところで通わなくなるんだろうなあと思うと申し込むのが躊躇われた。
それゆえ第三者に「あんたはこの運動が合ってんだからそれをやりな」と背中を押してもらいたかった。

そんな「食事についてはわかってますから、はよ運動方法教えなさい」という上から目線バリバリの気持ちを抱えながら結果に目を通す。
(検査結果は専用のアプリを通して確認することができる)

検査結果の冒頭に、我が目を疑った。

ごはんやパンなどの糖質や、揚げ物やクリームといった脂質が太る原因になるリスクは低く、太りにくい体質といえます。

遺伝子博士 Dietより原文抜粋

……は?
まばたきを繰り返しながら読み進めていく。
(以下、引用は要約意訳)

糖質制限してもあまり効果は期待できないよ。
あと食べる量を減らすと逆効果かな。

この何十年も糖質制限と食べる量を減らして生きてきましたが?
ようするに、揚げ物もピザもそこまで神経質にならずに食べてもいいってこと?
毎食一日の糖質量と脂質量を考えながら食べる必要なんてなかったってこと?

わたしのなかで積み上げてきたものが派手に音を立てなながら崩れていく。
このままだと立っていられない、いや椅子に座ってるけど。
めまいを感じながらも、とりあえず運動方法だ、と自分を奮い立たせてさらに液晶をスクロールさせていく。

ハードな有酸素運動は向いていないからやめときなー。

……ん?
ジム通ってたときゼーハー息切らしながらダンササイズを週2でやってましたが?
今のヨガスタジオでもイベント的に開催されるトランポリンエクササイズで死にそうになっていますが?
(※5分間トランポリンを跳び続けると、ジョギングで1km走るのと同じカロリー消費と言われている)

なんだろう。
この身体の内側から溢れてくる気持ち……。
そう、それは虚無感。

いやいやいやいや!
ちょっと待ってくれよ。
この何十年もの間の努力はなんだったんだよ!

虚無と混乱が暴れ回っている脳内を諌めながら、じゃあ結局わたしはなんの運動が合うんだよと、やけっぱちそしてうすうす勘づきながらも最適な運動方法を確認する。

ジム行って筋トレしな。
あ、宅トレはダメね。

ですよね。わかってました。
どうやらわたしの体質はタンパク質リスクが高いらしく、充分なタンパク質を摂らないと、筋肉不足で太る傾向があるらしい。
しかも筋肉がつきづらいらしい。
そして疲れやすい。

わかる。めっちゃわかる。わかるしかない。
数ある運動のなかでもいちばん避けていたのが筋トレ。なぜならぜんぜん結果が出ないから。あと筋肉痛が延々に治らない。

ああ、そうか。筋トレか……。
筋トレね……。

このようにわたしみたいに虚無で灰にならないためにも、ダイエットをする前には遺伝子検査を受けることを強く勧めたい。
人間は自分のことをいちばんよくわかっていない、これは真実。

ちなみにパーソナルジムの無料体験の予約を取ったので、近々行ってきます。

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