見出し画像

本音よりも建前を見よう

こんにちは。Hinaです。
本音と建前という言葉並びに、みなさんはどのような印象を持ちますか?

・建前とは・・・

建前とは、表面上の理由主張を指す言葉である。これは、社会的な配慮形式を守るために表明されるもので、実際意図本音とは異なることが多い。建前は、日本社会文化深く根ざしており、人間関係円滑化や社会秩序維持寄与している。

https://www.weblio.jp/content/建前#google_vignette



私は今まで、建前とは「本音を隠して聞こえが良い言葉を並べること」だと思っていました。
その考え方について、新しい視点に気づいたので共有します。


◇疲れさせても大丈夫


先日、婚約したパートナーのお父様から「両家顔合わせの前に、4人でご飯でもどう?」と食事にお誘いいただきました。
もちろん快くお受けしましたが、一つだけ、不安な点がありました。
それは、お母様はそういった食事の場が得意ではないということです。

彼からも、お母様はあまり社交的ではなく、自宅で一人で過ごす時間が何よりも安心できる方だと伺っていました。
そのため、お母様にとってこの食事会がストレスになってしまうのではないか?と不安に思ったのです。

「お義父さんは良くても、お義母さんは疲れない?」
そう彼に相談したところ、次のような言葉が返ってきました。
「疲れてもいいんだよ。そういうもんだよ。」
それを聞いて、私は深く納得しました。

なぜ納得できたのか?
それは、私が持っていた本当の不安を解決してくれる言葉だったからです。
私は、お母様がこの食事会でストレスを感じることに対し、その先に”私との関わり自体が嫌になってしまう可能性”に不安を感じていたのだと気が付きました。
彼の「そういうもんだよ」から、食事会という社交的な場に対するストレスと、今後の私個人との関係性の間には、直接影響がないのだと思うことができたのです。

このことから、相手と私の間にある出来事をきっかけに相手が気分を害したとしても、私個人に対して気分を害しているとは限らないのだ、と気が付きました。

必ずしも、相手の気分が害されるということ自体に対し、責任を負おうとしなくても良いのです。

◇他人の気持ちを害さないため・・・?

私は今まで”人の気持ちを害さないような言動”を心がけてきました。
小学生の頃、学校で鉛筆を借りる時には「この子は昨日○○ちゃんにも貸してあげていたな・・・今日も借りたら、お願いされてばかりで嫌になってしまうかな?」と自分とは関係のないところで気を遣ったり
職場で他の人よりも早く退社する時には「○○さんは今日お子さんのお迎えが早いって言っていたような・・・そんな中先に私が帰ったら焦って嫌な気持ちになるかな?」と思って席を立ち辛かったりと
直接私個人とは関係のないところで起きる「嫌な気持ち」を避けて生きてきました。(実際には避けきれていませんが)

自分の言動をきっかけに誰かが不快な思いをしているということに対して、不安や怖さがあったのです。

実際、私が鉛筆を借りていたら、その子は「またかよ」と不快に思っていたかもしれません。
私が早く退社することに対して「私は忙しい中急いで頑張ってるのに!」と嫌な気持ちになっていたかもしれません。

しかし、あくまでも私の言動が”きっかけ”になっただけであり、その根本にある原因は私と直接関係のないところです。

◇本音を期待しないと楽になる

今回義理のご両親から食事のお誘いいただいた時も、その「嫌な気持ちにさせないかどうか」で悩んでいました。

しかし”きっかけ”と”根本”を区別して考えてみると、お母様は「行くのが億劫」という気持ちと、「でも行こう」という気持ちを持っているのかもしれません。
本音では疲れるから行きたくないと思っていたとしても、頑張って食事の場を持とうとしてくれているのだ、と、むしろ有難い気持ちになりました。

聞こえ良く言葉を並べたり、本音とは違う言葉を並べることを建前というのかもしれませんが、私は今回の一件を経て「建前」が好きになりました。
本音で思っていることを超えて、建前としてこちらに近寄ってくれているのであれば、本音よりも大切にしたい。

相手の気分を害さないように関わるということは、常に相手の建前と本音の両方で”良い気分”を求めているということなのかもしれません。
それは、とても贅沢で傲慢な態度だったなぁと思います。

相手が私に対して最低限マナーを守って接してくれているだけで、十分人間関係を構築することはできています。
よく「表面上はそう言っても、内面ではどう思っているかわからないよね」と陰口を叩いている人がいますが、それは当然のことです。
内面はあくまでも自分の内側に秘めておけば良いのだと思います。

内面でどう思っていようと、”表面上で取り繕うとしてくれている”ことに気づけるかどうかが、人間関係を心地よく構築できる鍵なのだと思いました。

◇本音より建前を見よう

相手が言った言葉が本音かどうか疑ってしまうこと、ありませんか?
本音じゃなくても良いのです。
そこに、どんな意図があってその言葉を発してくれたのかを考えてみましょう。
建前だけで、十分です。
相手の本音まで思い通りにしようとせず、自分に向かって発せられた言葉だけを素直に受け取る人間でありたいと思った出来事でした。

では、また🌷


○ご案内


今月から有料記事を始めてみました。引き続き無料記事の執筆も力を入れて頑張りますので、まずは無料記事を読んでいただき「この人の考えていること、なんか気になる!」と思ってくださった方は、有料記事も読んでみてください。1つ200円、返金可能、SNSでおススメしていただくと100円で読めます。マガジンにまとめておりますので、下のリンクからご覧ください。

・有料記事をまとめたマガジン(1月)はこちら

・無料記事をまとめたマガジンはこちら

今まで無料記事を毎日更新していましたが、「全部は読めない…」という方もいたかと思います。無料記事のみの読者様は、有料記事の更新日には過去記事を読んだり他の人の記事を読んだりと、それぞれのペースで楽しんでもらえると嬉しいです!

いいな!と思ってくれたら、ぜひサポートをお願いします!! いただいたサポートは本業、発信活動のために使わせていただきます。 皆様の温かいサポートがとても嬉しいです。ありがとうございます!