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働きがいのある会社

おはようございます。Hinaです。
社会福祉士として働く中で、給与水準や立ち位置など、福祉業界で働く人の待遇について物申したくなることがよくあります。

先日も、毎日3時間〜多い時は5時間以上の残業をしている上司が、毎月10時間程度しか超勤申請していないという事実に違和感を覚えたところです。
言葉通り「身を粉にして働く」同僚や上司を見て素直に憧れることができず、モヤモヤとした気持ちでいます。

そんな私、転職を考えたことも一度や二度ではありません。
しかしどうしても転職先の具体的なイメージが持てず
「私はどんなところでどんなふうに働きたいんだろう?」が曖昧です。

育休や時短勤務に柔軟な会社?
職員同士の仲がいい会社?
上下関係がなくフラットな会社?

自分の理想はどんな会社なのか。
就職して3年が経ちますが、今改めてそれを明確にしたいと思っていたところ、図書館で見つけたこんな本を読んでみました。

”働きがい”という言葉にひかれ、手に取ったこの本。
読んでみて、私は”元気のある職場で働きたい”と強く思ったのです。

この本では、2010年度の「働きがいのある会社ランキング」の上位にランクインした10の企業の取り組みについてまとめられています。
この本で紹介されている企業はどれも「企業は人なり」をベースに、従業員が働きたくなる会社づくりに取り組んでいます。

印象的だったのは、どの企業も育休やフレックス制度、休暇制度などの「働きやすさ」に重視した取り組みはもちろん、「どうしたら社員がよりやりがいを感じられるか?」という点に重きを置いた取り組みも多かった点です。

例えば、東京海上日動システムズ株式会社では、取り組んだプロジェクトや企画を社内のカフェテリアに掲示しています。
そうすることで、自分の働きぶりを公表する場になったり、逆に他の人が新しい取り組みを行なっている様子が目に入りやすくなります。
社員同士で称え合う機会となり、「やってよかった」と感じやすくなるのです。

「取り組みをわざわざ見せびらかすなんて」と思うかもしれませんが、自分の取り組みを周りに見てもらうことはとても大きな刺激になります。
「自分の取り組みなんて周りにとってどうでも良いんだろうな」と思いながらやる企画と「これが形になればまた一つ自分の功績として公表できる」と思って取り組む企画では、やる気に差が出るものではないでしょうか。

私の職場環境では、何もせず現状維持していれば何も言われない、逆に何か新しいことをしようとすると面倒がられる雰囲気があります。
また、何か取り組んだところで、その企画について「良かったよ」「もっとこうした方が良かったんじゃない?」と言ったフィードバックも、あえて声をかけなければ全く返ってきません。

やってもやらなくても何も変わらない。
それが少しずつ「やりがい」を奪っていくのだと感じています。

そのような感覚を持っているからこそ、この本を読んで「働きやすい環境づくりに加え、やりがいを感じて働くことが楽しいと思える工夫を凝らしている企業に人がついてくるのだ」と感じました。

そして、そのような企業で働く人たちは皆元気があるとも感じます。
働いていて楽しい、私生活も充実している。
そのような人たちからは、きっと活気あふれたオーラが出ていることでしょう。
それに気がついたとき、私は育休が取れるとか、社員同士の仲がいいとか、小さな要素を条件に転職先を探していましたが、雰囲気として元気のある会社で働きたいと思ったのです。

社員が働くことに喜びを感じているのか、それとも出社と同時にため息をついているのか。
新しいことに意気揚々と取り組む元気があるか、それとも今の業務で手一杯なのか。
充実した私生活に生きがいを感じているのか、それとも家庭を蔑ろにしてしまうことに罪悪感を持ちながら働いているのか。

そこで働いている人に元気があるかどうかが、私が働きたい職場かどうかの基準なのだと思います。

みなさんにとって、「働きたい職場」の条件はなんですか?
この機会にぜひ一度、考えてみてください。

では、また🌻


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