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こんにちは。社会福祉士、精神保健福祉士のHinaです。


◇雑談

朝食用に、よくパンを焼きます。前日の夜に生地を捏ねておいて、翌朝焼くだけの簡単パンですが、朝食で焼きたてのパンを食べられると思うと早起きが楽しくなります。
先日友人からとても素敵なパン切り包丁をいただきました。今まで100円均一のものを使っていたので、「今まで使っていたのはなんだったんだ」とツッコミを入れたくなるほどの切れ味の差に驚いています。切るのが楽しくて、試食に出されるくらい小さなサイズまで細切りにするのを楽しんでいる今日この頃です。

◇「怒りとは何か」

さて、今日のテーマは久しぶりに保育士試験の勉強をもとにお話しします。
テーマは「怒りとは何か」。精神論でもスピリチュアルな話でもなく、感情の分析を行なったルイスという学者の考えをもとにまとめていきます。

・「欲しいのに手に入らない」が怒りを生む

ルイスは、生まれた瞬間〜3歳くらいまでの感情の湧き上がり方について研究しました。
人はどんな感情を持って生まれてくるのか?
その後、何をきっかけにどのように変化(分化)していくのか?
それは何歳くらいにみられる感情なのか?
そういったことを研究したのがルイスです。
ルイスの考え方によると、怒りとは「目的と手段の関係性が見えた時」に芽生える感情とのことを指します。
例えば、生後半年くらいの子どもは、「目の前のおもちゃが欲しい!手を伸ばせば取ることができる!」という感覚が芽生えてきます。
この時、子どもの頭の中では”目的であるおもちゃ”と、それを得るための”手段としての動作”を理解しています。しかし体の発達が追いついておらず、上手に取ることができない。こんな時に生まれる感情が「怒り」だそうです。

・私たちは何を求めて怒るのか

私たち大人は、どんな時に怒るでしょうか?
態度の悪い店員に腹を立てる時、私たちは「何を」得ることを求めて、そのための「どんな」手段をうまく行使できずに怒るのでしょうか。
店員から丁寧な対応をしてもらうことで気持ちよく食事ができるはずなのに、それが叶わない。だから腹が立つ。そのような”怒りの背景”に目を向けると、自分自身が”怒り”という感情を使って何を実現したがっているのかが見えてきます。

また、家族が思うように家事を手伝ってくれなくて腹を立てている人はなぜ怒るのでしょう。
家族で協力し合うことで心地よく過ごすことを求めているのかもしれません。そしてその怒っている人にとって”家事を手伝ってもらうこと”は、そのための”手段”なのです。なのに、その手段を実現させることができない。だから怒ります。

つまり私たちが何かに怒って腹を立てる時、その奥にあるのは「本当はこうであってほしかった」という目的があるはずなのです。
大切な人が腹を立てて怒っている時、必要なのは一時的に機嫌をとるためのスイーツでも、とってつけたような謝罪でもありません。その人が「どんな手段を用いてどんな目的を果たしたかったのか」を考えることです。
そして、その手段を一緒に考えることが何より大切です。

・まとめ

ということで、今日はルイスの感情の分化という考え方に沿って「怒り」について考えてみました。ルイスの感情の分化説がどうしても覚えられなかったので、記事にすることで自分の長期記憶に入れてしまおうという作戦です。読んでいただきありがとうございました。

では、また💐

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