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アートが世界から消えたなら

最近知らない人と話すのがあんまり苦ではなくなってきた。


前は日本語でもはじめましての人と話すのは緊張したし、何を話せばいいのかわからなかった。だから相手の出方を伺うポジションだった。


でも最近は英語で出会ったばかりの留学生ともすぐ仲良くなれるようになってきたし、


何を話題にすればいいのかわかってきたから苦どころか楽しくなってきた。


ポートレートのアーティスト

この前ショッピングモールの中にあるギャラリーに友達とふらっと立ち寄った。


そしたら飾ってある作品の作者の人と仲良くなって、


びっくりなことに、その人は私の大学の同じ観光学部の卒業生だという。


そんなに大きい街ではないにせよ、そんなことってあるんだね。



その人は独学でアーティストを目指しているらしい。


マリリンモンローの絵が素敵だった。

モノクロでアクセントに水色のラインが入っていて、黒、白、水色しかないのにマリリンモンローの妖美な雰囲気がしっかり伝わってくる。


「やりたいこと」に近づきすぎるほど

その人と話していて思ったのは、

絵を描く人に関わらず、どんな職業でも

「やりたいこと」に近づきすぎるほど、それだけコミュニケーション能力がすごく大事だってこと。


才能がある人とか、その仕事自体ある程度需要があって安定しているケースとは違って、やりたいことを始めて、自分で軌道に乗らせるのはすごく大変なこと。

例えるならあの魔女の宅急便の街に引っ越してきたあたり。


その業界に知り合いもいない、自分ができることもよくわからない。



留学もそう。

地元とか家族とかのコンフォートゾーンから抜けると、

その先は初めはスッカスカで何をどうしたらいいのかわからなかった。


でも今となっては、どこに居ても、たとえ一人ぼっちで飛び込んでいったとしても、そこでの暮らしを作って、楽しんでいくことができるようになった。


Kent Wiskiさんの作品

スウェーデンでまだご存命の方の作品を観に行ったときの写真が一番上のやつ。


絵と文章が一枚にまとまったタイプのもので、言語はもちろんスウェーデン語だから、google 翻訳でスキャンしてた。


全部は理解できなかったけど、私が好きな系統の風刺画っぽいものが多くてすごく勉強になった。


皮肉にもスウェーデンらしさ、日本らしさみたいなものがある気がする。

笑いのツボとかと一緒で、その国の人にしかわからないものもある。


でも、彼のこの言葉はすごく納得した。

"DET ENSKILT STÖRSTA HOTET MOT MÄNSKLIGHETEN IDAG ÄR MÄNNISKOR UTAN HUMOR. DE SOM INTE HAR TILLGÅNG TILL SIN LEK OCH POETISKA FÖRSTÅELSE AV TILLVARON OCH SER VÄRLDEN SOM TVÅDIMENSIONELL OCH UPPDELAD I SVART OCH VITT.“ Kent Wisti
人間がユーモアが欠けた世界で生きるというのは最も恐ろしいことの一つである。詩的な理解や遊びに手が届かない人たちは、世界をただ黒と白で分断して捉えることしかできない。

英語経由の訳だから自信はないけど、多分こんな感じ。


一見アートとかユーモアって生活の必須ではない気がするけど、実はそうではない。


実際それ以外の場面でしんどいとき、誰かのユーモアのある発言に元気をもらったり、

音楽とか映画とか、誰かが作ったアートでまた頑張ろうって思える。


Kent Wiskiさんの生き方から学ぶこと

彼は宗教的でない家庭で生まれたのにも関わらず、幼い時から司祭になることを志していたらしい。

でも彼は今アートを通じてその夢を叶えているのだと思う。


形は違うけど、司祭とアーティストの根元は同じだと思うから。


自分がやりたいことは必ずしも今考えている形でしか叶えられるとは限らない。そのやりたいことの根源にまで遡ることができたら、ほかの選択肢も見えてくる。


アートがなくならないでほしい理由

私の将来やりたいことの一つに、トリエンナーレがある。


簡単に言うと、アートを通じてフェスがしたい。

それで、フェスを通じて開催地を盛り上げたい。


アートフェスというのはこういうやつ。

トリエンナーレとはこういうやつ。


アートがない世界は、まず美術館とかギャラリーがない。

ロゴもアートとみなすなら、お菓子のパッケージとかも全部まっさらになる。

あとは、本も、映画も、音楽もなくなる。




なんとつまらない世界!!!





Kindle大好き

私は本を読むのも好きだから、Kindleのおかげでスウェーデンに居ても全然読みたい本が読める。


最近読んでいて面白かったのはこれ。

美容というよりかは、考え方や自立のための本。

固定概念を押し付けられたり、枠にはまろうと無理をして自尊心を失うのは悲しいこと。


自分を大好きになれたら無敵なのでこれからも鍛錬を積みます。



Kindleがある時代に生まれてきて本当によかった...





大学が始まるまであと5日!今日は寮のサウナに行ってきます😉





またね!!







😝