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東京ラブストーリー

東京ラブストーリーといえば、1991年の放送。
月9というものを確立させたドラマである。恋愛ドラマの王道だ。

あのときと時代が違うのでなんとも言えないが、とにかく生活の中に恋愛しかなかったドラマだった。多少は仕事のシーンもあったが、ほとんど仕事しているようには見えなかったドラマだ。

個人的にはこのドラマはこれでよかったと思う。
恋愛ドラマをやるなら、ここまで徹底してほしい。

とはいえ、テクノロジー事情が今と異なるからこそのドラマだっただろう。

今の時代、物理的なすれちがいはほとんど防げるだろう。
待ち合わせ場所に来なかったら何らかの方法で連絡できる。

ただそのぶん、心のすれちがいはもしかするとあの頃と比べると多様になったかもしれない。

仕事中に私用電話したり、次の日仕事なので夜中に電話したりと、今の時代あまりありえないと思うが、当時はスマホなどなかったので連絡するには仕事先か夜しかなかった。これも時代だろう。

登場人物たち。
ドラマなので一人ひとりが極端な形ではあるものの、どの人物にも共感できるようになった。

経験値を積み上げたからだろうか。

リカの積極さ、さとみのズルさ、カンチの優柔不断、三上の女性観
これらすべて、自分の中にあるような気がする。

たぶん私だけでなく、全員の中に住んでいると思う。
ただ行動に出すか出さないかだけではないだろうか。

そんな思いで再放送を見たが、
最終回の愛媛のシーンと、3年後のラストシーンは何度見ても涙腺が緩む。