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二十歳の私と二十歳のあなたへ #聞いてよ20歳

出産予定日よりも約1週間ほど早く陣痛が起き慌てて病院に行ったものの痛みが止まってしまい、その後促進剤の点滴により急激な陣痛の苦しみとともに生まれてきた息子。その後も病院の大部屋で約1週間ほど過ごすものの。あまりにも夜に泣くので、いつもミルクを作ったりする部屋で夜を過ごすことが多かった。

そんな息子も二十歳になりお腹が空いたと泣くこともないし、今や私に甘えることもなく、いや学費の面では相当甘えているだろうと言いたいが、すっかり大きくなりあの頃のもちもちした肌にはすね毛まで生えている。しかもイマドキの子だからか手足が長い。私の遺伝子を持っている割にはスタイルが良い。

本日は成人の日。私の息子も成人式を迎えた。
感極まったかといえばそんなこともなく、正直なところ連休3日目が来たくらいの感覚だった。ただ、息子がスーツを来てネクタイを結んだ姿をみたらあと2年間学費の心配はあるものの、これからは彼自身が自分の人生を考えていくのだろうと思いホッとした。

以前、ほんとうの意味の成人式 というタイトルで投稿した内容の一部である。先日息子成人式を迎えたが感極まったということは無かった。それは一緒に住んでいるからだと思うが、そろそろ私の手から離れていくと思うと寂しくもあるが。ここまで成長したことに対して喜びもある。

この先、自身で自分の人生を考えてほしい。

あまりにもざっくりとした言葉かもしれない。けれど伝えたい言葉はこれだけ。なんとか自立し自分でレールを引いてほしい。この先苦悩があるかもしれない。いろいろな岐路に立つかもしれない。けれど自分の決めた道を信じて進むことが大人であり、そして自信にもつながっていく。

その道は決して孤独ではなく支えられることがたくさんある。先に言ったことと矛盾するがどうしても苦しいときには助けてほしいと言えるようになってほしい。そしてそのことに感謝する心を持ち、また支える人にもなってほしい。

息子だけでなく、二十歳のあなたにも伝えたい。

◇◇

そんな偉そうなことを言っている私であるが、この歳になっても「永遠の二十歳」と訳のわからないことを言い、肉体だけが大人になっている恥ずかしい大人であり、しかも二十歳のころの私は自慢できるようなことは一つもなかった。ちょうど彼とうまくいっていない時期でそれに反発するようにナンパで知り合った彼と付き合っていた。そのくらいの思い出しかない。あの頃は今の私の姿なんて1ミリも見えていなかったし、そもそも将来を見据えるなんてことは全くなかった。

私は、その後就職し結婚し子供が生まれそして離婚し、順風満帆といった人生では無かったし、時には自分の選択した道を後悔したこともあるが、今はとても穏やかに生きている。もちろん疲れたとか文句をいうこともあるけれど、今の私が好きだし幸せだと言える。それはあのころの「今」の積み重ねで「今」が出来上がったものなのだろうと思う。

あの頃こうしておけばよかったということは特にない。あえて言えば、もう少しマメに運動をし健康に気をつけたほうがいいと伝えたいくらい。

将来を見据えることはとても大切であるけれど、今を楽しく行きてほしい。

二十歳だった私にも、そして今二十歳のあなたにもそう伝えたい。


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