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大人の人生観・恋愛観・結婚感

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若い頃には感じなかった人生観や価値観などを語ったもの。
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#恋愛

愛について勝手に語る(恋愛と新明解国語辞典/真実の愛)

恋愛と新明解国語辞典新明解国語辞典は「日本で一番売れている国語辞典」であり、一部のマニアには「読み物」と呼ばれているらしい。最新版は2020年(令和2年)に発行された第八版であるが、1981年(昭和56年)に発行された第三版の「恋愛」はとても有名で国語辞典とは思えない意味が記載されている。 「できるなら合体したい」 『「合体」とはなんですか』となどという野暮なことは聞かないが、このぼかしかたはどこか昭和のマンガを思わせる。きっとこの頃の中学生は「合体」の意味も一緒に調べた

その爪の痕 #冒頭3行選手権

背中に傷をつけて 僕の上に乗った彼女は小さく喘ぐようにつぶやいた。僕は温かくまとわりつくその心地よさに理性を失っていたが、彼女が発した言葉に一瞬我に返った。 僕は彼女の背中に手を回し恐る恐る爪を立てた… 野やぎさんの#冒頭3行選手権 に参加しました。 なんか官能的なことを書きたい気分になったのですが、こういうのをきちんと書いたことがないので、3行だったらと思って書いてみました。

その不安は雨と同じなのだろうか

電車を遅延させるほどの大雨だった。各地で大雨警報や土砂災害警戒情報が出ていた中、実際に被害が出た地域がありこれ以上広がらなければいいと願うだけである。自然の力は想像以上に強くそれに逆らうには人の力ではどうしようもない。 そんな雨の日に恋人に会いに行った。会うのは久しぶりだった。久しぶりといっても短い時間では頻繁に会っていたし、電話で話すこともあった。LINEでは朝「おはよう」とお互い声をかけ、夜は日々交換日記をしている。そういう意味では久しぶりではないが、二人で丸一日を一緒

その夜を握りしめる

ふと、切ない恋愛について書きたいと思った。揺さぶられたくないと思いながらも、その中で溺れたかったのだろうか。 愛することは感情の幅が上に下に左に右に広がるものなのかもしれない。喜びが広がれば切なさや苦しさも広がってしまう。無くても平気だったはずなのに、その温かさを知ってしまったがために失うことが怖くなる。 手のひらにのせた温かさが、どこかへ連れさられてしまうのではないかと握りしめ守る。けれどいつも力が入りすぎて壊してしまう。 手のひらには、ただ不安だけが残っている。

エモーショナルな夜なんて窓から投げ捨てたいと思う

エモーショナルな夜という言葉の響きはどこかキラキラ感があり、そんな夜を過ごすことへの好奇心もあった。しかし心揺さぶられる夜はとても苦しくこんな夜ならば平凡で平穏な夜を過ごしたい。 そんなことを思いながら、私の夜を書いた。 ◆ チョコレートをほおばる夜 目の前の残り一つになったチョコレートを眺めながら、これを食べてしまったら何かが終わってしまうような予感がした。きっと食べても何も変わらないと思う。この甘い時間が途切れてしまうことをどこか恐れている。 もともとはコンビニで

妙齢のひとりごと(三大欲求論 「食欲」「睡眠欲」「性欲」)

一般的に三大欲求は「睡眠欲」「食欲」「性欲」と言われその中の「睡眠欲」「食欲」は生命維持のため必要であり、寝なくても食べなくても死に直結する。「性欲」を考えたとき「してもしなくても生きていける」が、地球レベルで考える「種」を増やすという意味で必要な「欲」である。 これらの三大欲求は個人差はあると思うが、年齢とともに少なくなるものではないかと思っている。それはカラダや頭の働きはどれだけ鍛えたとしても間違いなく老化を止めることができず、肉体的部分において「生」のこだわりがなくな

妙齢のひとりごと(進化の流れと恋愛について)

「東京ラブストーリー2020」が配信された。30年前に放映された平成版の「東京ラブストーリー」を知っているため、待ち合わせのすれ違いなどどうやって表現されるのだろうと思っていたが、今の時代のすれ違いがいい感じに表現されている。 30年前にはスマホはもちろんのこと、携帯電話を持っている人はごく一部の人だった。インターネットが普及したのはそれから数年後、ネットを使うコミュニケーションツールとしてはパソコン通信があったが、それを使っていたのはパソコンに詳しい一部の人だった。待ち合

大丈夫

大丈夫という言葉を何度あなたに使っただろう。ねえ知ってた?。大丈夫じゃないという言葉を飲み込んでいたということ。 例えさびしさや不安を伝えても無駄なことを知っている。あなたは一本しかないロープをさりげなく私の目に入らないようにこっそりと隠す。だから手を伸ばしたとしてもつかまることはできない。 あのひとのものだから。 いつか大丈夫と思える日がくるのだろうか。そして飲み込まなくてもいい日がくるのだろうか。そばにいる限りその日は訪れないのかもしれない。 なんか疲れちゃった。

愛する理由なんてわからない

人々が思いの方向に歩き真っ直ぐに進むことができない。人の波に流されながら歩く。どうしてこんなに若者の心を掴む街なのだろうか。私にはこの街の魅力がわからない。けれどなぜかこの街に吸い込まれる。金曜日の夜だからだろうか、若者だけでなくそれなりの年齢の人も集まっている。この街はきっと何か解放できる街なのかもしれない。 スクランブル交差点近くの喫煙所で待ち合わせをする。最近ではタバコが吸える場所が少なくなったからか人口密度が高い。足下を見ると吸殻がたくさん落ちており、よくこんなに汚

#わたしをかたちづくったもの 歪んだ愛

平坦な人生では無かったと思う。今の私があるのは一つ一つの出来事や人との出会い。そんな積み重ねだと思う。 大学を卒業し就職してそして結婚し子供が生まれるまでは、全く不満が無かったわけではないが苦労することが少なかったと思う。大学入学も付属高校だったためそれほど受験勉強することもなかったし、就職活動をしていたときはバブル期だったこともあり一部上場企業に入社し。第一希望としていた部署に配属され、それなりに恋愛をし、そして結婚した。 けれど、その結婚生活は約10年で破綻した。その

結婚について

一度失敗している私には、結婚について語る資格はないかもしれない。けれど失敗したからこそ話せることもある。 今となってはもう結婚しなくてもいいかなって思っている。ただそれは一度は結婚し、そして失敗したからそう思うだけかもしれない。ただこの先もっと年をとったら考え方が変わるかもしれない。 若い頃は結婚というものについて漠然としか考えていなかった。ちょうど適齢期だったし付き合っていたから結婚するんだろうくらいに思い、人生を共にするとか深いことは考えていなかった。「一度は結婚して