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3人姉弟の中に 産まれてきたこと。

先日、3人姉弟の 真ん中で
寂しかったんだ、という noteを書いた。

だけども、
わたしは 3人姉弟で良かったと思っている。


母は
今だったら 、

虐待で訴えられるんじゃないか。

というほどに
暴力で 子育てをする人だった。

まだ暴力で教育することが
まかり通っている時代だったこともあるだろう。

髪の毛を引っ張って、
身体を引きずられることは 何度もあったし

掃除機で 頭を叩かれることもあった。

頭に たんこぶが 出来ることも
一度や二度じゃない。

家から 締め出されることも日常茶飯事。


その怒られる内容も、

「怒られるから つく嘘」や
「怒られるから 隠していたこと」が
原因だったりした。

例えば、
給食のパンを残すと怒られるから

残したパンを
ランドセルの奥底に押し込んでいたり、
どこかに隠していたりして、
それが 後から発覚して 怒られる。

今から考えても
給食のパンを残すことで
なぜそんなに怒られるのか 理解できない。

勿体ないから?

翌日の朝に また
焼いて食べさせたら良かったんじゃ?

そんな 些細なことが原因で
怒られないように行動したら、
それをまた 怒られる、というループだった。

外に 締め出されたら、
姉は 大体、泣いて 謝っていた。

わたしは
2番目というキャラクターもあるのか、
割とすぐに切り替えて
放り出されても 飄々としていた。

あれ。飄々としていた、というのとは違うな。

多分、納得できない状況に
逆に 腹をたてていたんだと思う。


数時間とか
外に放置されるから

こどもの足で歩いたら
30分くらいかかりそうな
商店街まで 行ったこともある。

それについて 「心配かけるな」と、
さらに怒られて
それ以降は 庭に放り出されていた。

(心配になるんなら、
最初からしなければ良いのに。)


そんな 母に復讐する気持ちで、
「死んでやろうか」と 思ったことも 、
何度もあったほどだ。

そう考えたら
小さい頃のわたしって
めちゃくちゃ 腹黒いな。
自分が 怖いわ。


だけど そんな態度だからこそ
余計に 放り出される時間も
長くなっていて

夜、暗くなっても
庭に放り出されていたこともあった。

大体、そんな時はいつも
姉弟たちが

「もう入れてあげて」と、
泣きながら お願いしてくれて
家に入ることが出来たのだ。


そうやって
恐ろしい母親から
自分たちを守るため、
姉弟と 団結したり、庇い合ったり、

少し大きくなってからは
愚痴を言い合ったりして
救われてきた。


母は 専業主婦だった。

父は 母が外へ働きに行くのを
嫌がったそうだ。

家事や育児を
疎かにして欲しくなかったのかもしれない。

だけど 母親は
家にいなかったことも多い。


「朝起き会」という
(宗教じゃないらしいけれど)
宗教くさい、
実践倫理の教えを学ぶ?
みたいな活動に 勤しんでいたからだ。


その活動では「捨て育て」という
幼子を家に残して
会の活動に参加する、という教えがあるそう。
(朝起き会について調べて、初めて知った)

今から考えると
我が家もその「捨て育て」をされていたんだろう。

いつから
お留守番をしていたのか、
もう覚えていないけれど

「行かないで」と
泣きながら 脚にすがりついても、
それを払いのけて 出かけて行く 母だった。


そんな わたしをなだめて、
妹弟の面倒を見てくれていた 姉の、

当時の想いを 考えたら
泣きそうになる。

わたしと 1歳半しか 違わないのに

小さな頃から
本当に 家族のために、
妹弟たちのために
色んなことを我慢してきただろう。

きっと
わたし以上に、
わたしの想像以上に
辛い想いを たくさんして

妹弟がいるからこその
辛い思い出も たくさんあるはず。


それでも ずっと、
大人になった 今でも
妹弟想いの 姉には
わたしは 頭が上がらない。

両親よりも
ずっと ずっと大切な存在だ。


話は戻るけれど

そうやって 母親のいない時間は
姉弟と3人で
お留守番をして 過ごしてきた。

小学生の夏休みなんかも そうだ。

3人で 喧嘩もしながら
毎日遊んだり、
一致団結しながら過ごした記憶は

今でも 絆として 残っている。

3人姉弟で
辛い 想いをしたことも あるけれど

それ以上に
3人姉弟で
救われたこと、楽しかったことが 多すぎる。


だから わたしは 3人姉弟で良かった。


こどもは 親を選んで 産まれてくる、
という話を 聞くけれど

わたしは 親を選んできた、と言われると
正直、しっくりこない。

だけど、姉や弟に会うために 、

あの家に、産まれてきたんだったら
自分の中で 納得できる。


めちゃ長くなったけれど

次回は
「そんな両親に、今 想うこと。」

を書こうと思う。

めちゃくちゃ 暗い内容なのに
ここまで 読んでくださった方、
ありがとう。

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