
信じることも、ひとつの才能なんだ
昨日「自分の才能を活かせる場所はちゃんとある」という記事を書きまして。そこそこたくさんの方に読んでいただけたようで、うれしく思っています。
この記事で私が書きたかったことは要するに、すごく天才的な才能があったり、何もかもできたりしなくっても、何かしら自分の能力を活かせる場所ってあるし、必要とされたりするもんだってこと。
この記事だけで結構「書ききった感」はあったんですが、いろんな方の文章を読んで「なるほど!」と思うところがあったので、ご紹介します。
自分のことを書く才能
まずは週末ひさ子さんのこの記事。
この記事で「誰かのことを書く」のは簡単だとおっしゃるひさ子さん。
人のことは客観視できるから書くのは簡単だけど、自分のことを客観視するのは難しい。確かにその通りだ、と思いました。
私もnoteで自分のことを書くのは難しいなと感じています。前の記事には書かなかったのですが、noteでコンテストに出しても箸にも棒にも引っかからなくて。
それって才能ないの?と思っていたけど、文章で「自分のことを書く」というのは、いわゆる文章術とは違った才能が必要だということかもしれません。自分自身をさらけ出すには勇気が必要だし、自分自身への肯定感がないと難しいでしょう。
最後の方のひさ子さんのつぶやきも「人と同じことができない」と悩んでいた自分自身と重なって、グッときました。
編集さんに信じてもらえるかどうかは、すごく大事
次に、タイトルから共感できたのが三浦由子さんのこの記事。
これ、本当にそうだと思うんですよね。
私もたった3冊ですが、本を出していて同じように感じました。本を一冊つくる間って、よくマラソンに例えられますが、編集者って走者に寄り添って走る伴走者のようなモノ、ですよね。
書いている間って、ものすごく苦しいんです。アイデアが出ない、書けないときもあります。でもそういうときにも編集さんって何も言わず、ただ待っていてくれるんです。
ちゃんと最後まで書けるんだろうか、と不安な時も「あなたなら書けます」って編集さんに言われると、本当に心強いです。それがすべてだと言えるかもしれません。
私の3冊の本の担当編集さんは皆さん、最初から最後まで私を信頼してくださっていたなぁ、と思います。
私の最初の本は、イラストレーターとしての初の仕事、2冊目は漫画家として初、最近出た新刊は、文筆家として初めての本だったんです。まだ何の実績もない私を信じて書かせてくださった編集さん。改めて、編集ってすごい仕事だと思います。
実は2回ほど、書籍の企画がポシャったことがあります。いずれも企画自体は通り、原稿もかなり書き進めていていました。改めて思い出すと、シチュエーションは異なっても、根本的な理由はいつも同じです。
担当編集さんが私を信頼してくれていない、と感じると、私は一文字も書けなくなるんです。
何を甘ったれてるんだと言われそうだ、と思っていましたが、正しい反応だったんだな、とホッとしました。自分を信頼してくれている人が相手なら、人ってすごい力を出せるものなんですよね。
その逆もしかり。
三浦さんのこの記事では、共感ポイントがもう一つあります。
私もなぜか担当編集さんが、その後辞めてしまう経験を何度もしています。私の場合直後ではありませんが、イラストを担当しただけの仕事を含めると、結構な数の編集さんが転職されています。
この業界はそれだけ転職が多いのかな、と思うようにしていますが、何かモヤッとしますよね。それでも、その後もその編集さんと交流が続いてるなら、新しい取引先が増えて良かった、という事にしようと思います。
おまけ・・・イラストについて
このイラスト、気に入ってるんだけど、髪につけた水色の花と隣の赤い花がそろい過ぎてるのがすごく気になる!こんなに気になるのに、書いてるときに気づかない自分が嫌にある。
「ホント自分がダメ過ぎて、嫌になることばっかだぜ!」
と落ち込む自分と
「いや、人が思うほど自分はダメじゃない!」
と信じたい自分が日々、葛藤しています。