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7日間ブックカバー制作チャレンジ

【7日間ブックカバーチャレンジ】
SNSでお馴染みのバトン。私はFacebookで回ってきました。
(ルールは一番下に)
引っ越しのたびに好きな本をどんどん手放し、手持に好きな本がほとんど残っていないので、他の方と違ったルールを設けました。

それは
「毎日自分の描いたイラストで制作した装丁(デザイン)を挙げる」
というミッションを自分に与えるということ。

ここでは、バトンの行方には触れずに、ルールも無視して
本の概要や雑感、自作装丁についての諸々について書きたいと思います。
(装丁については、私はデザイナーではなくイラストレーターのため、
まぁこんなもんだと心の目イラストだけご覧になっていただけましたら
幸いです。)

以下の順で載せます。

・本のタイトル
・私の作ったカバー(イラスト+ブックデザイン)
・本の概要
・今回のチャレンジにおける雑感と装丁についてひとこと

発表したのとは逆順に行きます!


「オーデュボンの祈り」(伊坂幸太郎)

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2020.04.29 Wednesday 【7日目】「オーデュボンの祈り」(伊坂幸太郎)

*本の概要
伊坂幸太郎が2000年に発表したデビュー作。
第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞。
キラキラとした才能がほとばしるような瑞々しさと練り込まれた物語に最後まで惹きつけられる。
オーデュボンとは18世紀後半から19世紀にかけて実在した鳥類学者の名。
この本には、オーデュボンと絶滅した鳥・リョコウバトの印象的なエピソードが登場する。

*雑感&装丁について
伊坂さんの作品についてどれが一番かと聞かれたら、ちょっと悩みます。
想定するならどれかと聞かれたらこれ一択。だって鳥が描けるんだもん。
いやデザイナーさんからは「鳥は描かないで」って言われちゃうかもしれませんが。。。


「不思議の国のアリス」(ルイス・キャロル)

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2020.04.28 Tuesday 【6日目】「不思議の国のアリス」(ルイス・キャロル)

*本の概要
ルイス・キャロルが1865年に出版した児童小説。
ルイス・キャロルはイギリスの数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンの筆名。1862年キャロルの知人宅の三姉妹に話して聞かせていた物語「地下の国のアリス」を元にしている。
トランプをモチーフに、三人のうちお気に入りのアリス・リデルをモデルに書かれた。続編の「鏡の国のアリス」はチェスがモチーフ。

*雑感&装丁について
別格に好きな「不思議の国のアリス」。
ディズニーのアニメーションから入り、今は何冊も所有するコレクターに。
そんなアリスの装丁は、2年前の個展で評判の良かったイラストで制作。
古典的名作だけあっていろんな出版社から出ています。
何冊か所有するうち、ここは一応こだわって、一番のお気に入り
「不思議の国のアリスオリジナル」の書籍情報社さんとしています。


「自分の運命に楯を突け」(岡本太郎)

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2020.04.27 Monday 【5日目】「自分の運命に楯を突け」(岡本太郎)

*本の概要
1979年~1981年『週刊プレイボーイ』に連載された人生相談の一部をベースに加筆構成。その中に収まりきらなかった人生相談の中から、いまこそ読みたい言葉を抜粋し、あらたに構成したもの。
第1章 もっと「自分」をつらぬいてみないか 
第2章 「すごい!」という感動が起爆剤だ 
第3章 キミも人間全体として生きてみないか 
第4章 下手でも自分自身の歌を歌えばいいんだ 
第5章 キミ自身と闘って、どう勝つか

*雑感&装丁について
日本を代表する芸術家・岡本太郎の言葉は本当に力があって、身を正したくなると同時に、これでいいんだ、と元気をもらえる。
例え他人とは違う道でも前向きに歩いていきたいと思う人は必ずや勇気づけられるはず。
岡本太郎の本のほとんどは太郎の写真が装丁に使用されているので、もちろんそれは避けて作ろうと。自分の心に持った楯が、太陽の方を向いてすっくと立つ太陽の塔に集約されているようで、このモチーフを選択。
今回の装丁で唯一今回描きおろしたイラスト。


「名古屋駅西 喫茶ユトリロ」(太田忠司)

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2020.04.26 Sunday 【4日目】「名古屋駅西 喫茶ユトリロ」(太田忠司)

*本の概要
東京生まれの鏡味龍は名古屋大医学部に今春から通う大学生。
喫茶店を営む祖父母宅に下宿した龍は、店の常連客から
家の前に手羽先の骨が置かれ困っていると相談を受ける。
龍は友人と先輩の助けを借りて、謎に挑む。
手羽先唐揚げ、寿がき屋ラーメン、味噌おでん・・・
名古屋めしの魅力が満載の連作ミステリー。書き下ろし!

*雑感&装丁について
名古屋めしに絡めてこんな風にミステリが思いつくなんてすごい!
現在第2巻まで刊行されていて、3巻目の刊行が楽しみ!

名古屋めし本なので、得意の名古屋めしを散らしてみたのだけど、
重い色合いが多くゴチャゴチャしてしまい、スッキリまとめるのに苦労。
太田先生ご本人にはご覧いただき、楽しんでいただけたようでよかった。
名古屋の書店員さんの「名古屋限定で売って欲しい!」という言葉に涙。


「アルジャーノンに花束を」(ダニエル・キイス)

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2020.04.25 Saturday 【3日目】「アルジャーノンに花束を」(ダニエル・キイス)

*本の概要・・・アメリカ合衆国の作家ダニエル・キイスによるSF小説。
1959年に中編小説として発表され、翌年ヒューゴー賞短編小説部門を受賞。
1966年に長編小説として改作され、ネビュラ賞を受賞。
知能指数を高める手術とそれに付随する事柄という限定した範囲での前提でSFとして成立。

*雑感&装丁について
この本を始めて手にしたのは、氷室京介さんの影響。
氷室さんのソロstアルバムのタイトルは「Flowers for Algernon」なのだ。
最後のチャーリーの手紙の結びを思い出すと自動的に泣ける。
私が今さら言うまでもない名作で、日本でも二回ドラマ化されている。

装丁に関しては、これのみ実は今回のために作ったものではない。
見るからに手が込んでるし、この装丁のために描いた絵だということがよくわかるだろう。実はこれ、あるコンテストに出して玉砕したものなのだ。


「ブラック・ティー」(山本文緒)

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2020.04.24 Friday 【2日目】「ブラック・ティー」(山本文緒)

*本の概要
「罪」という名の媚薬に溺れる男と女―。脆く、儚い、人の心に巣喰う影と闇。新鋭女流作家・山本文緒が綴る罪な愛。
心に問題を抱えた寂しがり屋たちが、懸命に生きるさまを綴った短篇集!

*雑感&装丁について
山本さんの本はとにかく好きで、ほぼ全部読んでいるのではなかろうか。
短編も長編もどっちも好きだけど、短編集は特に秀逸だと思う。
とはいえ、山本さんの作品で一番好きなのも選べそうにない。
バラの絵がちょうどあったので、色を落としてブラックティーに。
(元はピンクのバラだった)
Web用の小さな画像しかなくて、下の方にサインが入ってるし(笑)。


「街場のメディア論」(内田樹)

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2020.04.23 Thursday 【1日目】「街場のメディア論」(内田樹)

*本の概要・・・テレビ視聴率の低下、新聞部数の激減、出版の不調・・・未曽有の危機の原因はどこにあるのか?
「贈与と返礼」の人類学的地平からメディアの社会的存在意義を探り、危機の本質を見極める。内田樹が贈る、マニュアルのない未来を生き抜くすべての人に必要な「知」のレッスン。神戸女学院大学の人気講義を書籍化。

*雑感&装丁について
この本は、ある編集者の方から勧められて読んだのだけど、本当に面白く、普段文芸しか読まなかった私にとって、新しい世界が開けるとはこういうことだと感じた。こんな講義が受けられてうらやましい。
装丁については、本書や内田先生の雰囲気には全く合ってないけど、内容は一応合ってる(と思う)。表1でエサを貰ったネコが表4でお礼に肩たたきをしている。


オススメしたい本や好きな本はまだまだたくさんあるけれど
今回はここまで。

ここまで長々とご覧いただき、ありがとうございました。
ひさびさの3000文字越え!



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