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”女性として働く”を考える|心に浮かびゆくよしなしごと

「20代はがむしゃらに働いて、仕事の基礎を身につける時期だよ」

そんな言葉に出会うたび、いつも
「私には、そんな時間は残されていないんだけどな…」なんて思う。

根強い専業主婦願望

子供が大きくなるまでは、子供のそばにいてあげたい。
寂しい想いをさせたくない。

そんな思いが、小さい頃から強かった。

母が扶養内で働くパートで、ほぼ専業主婦だったからかもしれないし、
自分が鍵っ子で寂しかったからかもしれないし、
あるいは"あったかい家庭"の理想像がそれだったのかもしれないけれど。

なにはともあれ私は
子供を産んだら、仕事を辞めるか在宅で働きたいと思って社会に出た。

”社会人”として働いた1年、ぶつかった壁

それから1年。この4月に社会人2年目になった。

この1年で感じたのは、
「社会人」という言葉がどれだけ長い時間を含んでいるか、だった。

基本的に、高校卒業の18才や卒業の22才から60才の定年まで。
だいたい40~50年のスパンで語られる「社会人」

それゆえに、30代ですら"若造"と呼ばれて、
4,50になってようやく脂が乗ってくるというわけだ。

だから。

そんな「社会人」のスタートラインに立ったばかりの私に、
15も年上の上司は、当然のように「焦らなくていい」という。
今はいろんな経験を積めばいい。それがいずれ血肉になるから、と。

間違っていない。間違っていないのだろうけれど…

しかし、「20代で第一子を産む」と置くなら、
私がフルタイムで働ける時間は最長でもあと6年…

半年ほど前に付き合い出した彼との将来の計画では
猶予はもっと短くて、あと3年くらいしか働けない。

焦るな、と言われても焦るし、
それだけのわずかな期間で何者かになれるとも思えない。

そして、そのわずかな時間で何者になれるのか・何者になりたいのか。
そんな自分の「未来像」が描けない私は、目標も持てなくて。

"キャリアプラン"の迷子になってしまった私は、
目の前の仕事にかじりつくモチベーションすら
びっくりするほど見失ってしまった。

それでも、キャリアプランに迷ったから見えた世界

どうあがいても出産は女性にしかできなくて、
そのためにキャリアを中断しなくちゃいけないなんて、
"女性"はハンデを背負っている。

"男性"ならそんなことを考えず、
キャリアプランをしっかり立てて仕事人生に集中できる。

女性に生まれたくなかった。男性が羨ましい。

大学時代はそんなふうに思っていたけれど。

このキャリアプランの迷子の中で、

出産することもしないことも、
出産後、働き続けるのか時短やパートにするのか仕事を辞めるのかも、
子供を育てたら復職するか主婦を続けるかも、

私自身が決められることで、
むしろ男性よりも選択肢が多くて
恵まれてるくらいだということに気がついた。

働き続けることを本当に望むのなら、
いわゆる「社会人」の時間軸を生きたいと願うのなら、
子供を諦めることも、共働きの道を選ぶことも、私にはできるのだ。
(きっとしないけれど)

考えることは間違いなく多い。「理想像」も見つからない。
未来には不安だらけだし、現在に不満も積もってきている。

それでも、"女性"という性に生まれながらに課せられた枷ではなくて、
数多ある選択肢の中で、自分が選ぶ結果だから。

この暗闇の中を、悩み苦しみながら進んでやろうと思った。


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