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網タイツ

誰にも知られてないことだから、
私自身の為に綴ると決めた。

そう言って気ままにする。

夫の父は、小児科医だった。
もうこの世には居ない。

夫の話しによると、
義父の母親は、精神疾患を患っていた
様で有る。
夫の幼少期には、入退院をし、
気付けば家に居たり、
居なかったり、したらしい。

当時、精神疾患とは、
偏見の的であっただろう。

私は義祖父に会ったことは無い。
太平洋戦争下にて軍医として召集され、
フィリピンで戦死したのだ。

義父は、父親が戦死してから
精神疾患を患った母親を支えながら、
小児科医となった。

義父は、生まれつき斜視が有った。
彼が大学に行く頃には、
終戦を迎えていた。

義祖母の疾患が戦争による影響のモノなのか?
私は知らない。

斜視と精神疾患を患っている母親が
居たことは、義父にとって、
ハンディキャップだったのだろうか?

知らない。
分からない。

ただ義父は、優しい人だったけど、
何処かでいつも逃げていた。

何処から逃げていたのか分からないが、
逃げていた。



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