乾いた人生に5色の薔薇を添えて②

同じ動画でも、焦点の当て方を変えるだけで、見える景色が異なる。5人を観察するために、必ず5再生は行う程観察する事に執着していた。

思えば昔から、自分が好きだと思った事はそれが流行かどうかなんて関係無く、周りから引かれるくらいとことんハマり続けていた。尚飽きるとそんな期間があった事すら記憶喪失になる。

中島健人(青):王子様キャラと言われている。全てが完璧だと思われる彼だが、それは周りに求められている理想像とかけ離れない為に、彼なりに研究し、惜しまない努力をしているからだ。実は所々不器用な彼のお茶目な姿が垣間見れると、人間らしさに胸を打たれる。クールな姿とは裏腹に、私の初見動画では積極的にボケを連発し周りを笑顔と混乱へ導いた。

菊池風磨(紫):クラスの中に必ずいる目立ちたがり屋のヤンチャ系で、根は真面目で優しいのに悪ぶって性格をコーティングしている。ダイレクトな表現は照れてしまうツンデレの象徴。メンバーの中で唯一長男で、ふざけている時でもグループを俯瞰して見ている。最初はメンバーへのいじりが強すぎるのではないかと嫌悪感を抱くこともあったが、今では全て愛情表現なのだと微笑みながら優しく愛おしく見守れるようになった。

佐藤勝利(赤):顔面レベルが高すぎて文句のつけようが無い。センターだがとても控えめで気遣いの塊。ボケまくるお兄ちゃん組と手に負えない天然の弟組のバランスを保つ為に、突っ込み役に回らざるを得ない。4人兄弟の末っ子ゆえ本当はボケたいし甘えたい欲望が強い。そんな環境にいたためか、なかなか自分の悩みを打ち明けられず背負いすぎてしまう彼を母親のように抱き寄せたくなってしまう。苦労人。

マリウス葉(橙):お顔立ちが美の暴力。初見の動画では日本語がおぼつかなく、まだ完全にメンバーと馴染めず浮いていることが多くてこの先大丈夫かと心配してしまった。今はあまり出ないが、昔は親戚の影響で関西弁をよく話していた。メンバーにいじられ過ぎて今は封印している。聡ちゃんを異常なまでに愛している。自分の可愛いを最大限に引き出している点については女として完敗である。

松島聡(緑):数々の天才的天然ボケで、一生懸命考えて発言しているのにボケに繋がってしまうのは才能でしかない。初見動画ではお顔が整っているが過去を遡ってみるとカピバラのようなゆるキャラ的お顔をしておりまた愛おしさが増す。礼儀正しく、どのライブでも必ず一番多くお辞儀をしている点も好感度が高い。時々ブラックな一面を見せ冷え切った笑みと声が性癖に刺さる。ダンスで腰振りがち。


時間を持て余していた私は、彼らが平日夜の10分間コーナーのラジオと、土曜日夜1時間の生放送ラジオを聴きこみ、新聞欄で名前がないかをチェックするのが日課になった。


続く

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