価値観のゆらぎを感じられる場所を作る。8月の読書会への抱負。
いや、暑いですね。夏ですしね。
これから、8月の読書会に臨む気持ちを語っていきたい。
まず、8月の読書会の1番の目玉は、課題本式であること。いままでは持ち寄り式でしか開催したことがなく、新たな挑戦である。
その課題本は、夏葉社の『本屋で待つ』だ。もともとこの本は、お客さんのニーズを汲んでいたら、業務内容が多角化していった本屋があると教えてもらった。
そういったやり方でも、本屋は続けていけるという学びのための本のはずだった。
しかし、読んでみるとこれがとてもいい本だった。じわっと、ゆっくりと感情に訴えてくる内容だった。
だから、課題本式の読書会を開催するときは、この本にするしかないと思っていた。課題本を参加者に課す責任もあるので、特にいろんな人にとって意義ある本がいい。読んでよかったと思ってほしい。そういう気持ちで本を選んだ。
課題本式のいいところは、他の参加者の目線を知れることである。自分自身以外の感想を聞けるし、新たな発見もあるかもしれない。
いまさっきテレビでもやっていたのは、一人だけが才能を発揮して物事を進める時代は終わったことだ。
たしかに、一理あると思う。カリスマ的存在が抜群の感想を述べることも、意味があることだろう。でも、私の志向している方向性とは違う。
私は、様々な人が同じ場にいて対話することに意味を感じている。それは、ローカルで、誰もがアクセス可能というわけではない。情報を得られた限られた人しか参加できない。
でも、そういった場が人を変化させていけると考える。自身にゆらぎを与えられる。いまより新しい人間になれる可能性があると思っている。
そんな場を作ることができる奇跡を、参加者のみんなと共有したい。またまだ人間には可能性があることを知ってもらいたい。私はこういった場を通じて変われてきたのだから、きっと多くの人にもあてはまるはずだ。
と、いろいろと語ってみた。でも、大切なのは、読書会当日に楽しんで参加してくれる人がいることである。もうこの読書会は個人のものではない。共有財産である。もちろん、私も恩恵を受けている。
私が楽しいと感じられる間は、続けていきたい。ほとんどボランティアでやっているようなものだが、やりがいはある。社会の一員になれた気持ちになれる。いろんな人に勧めたい。
力がある人には読書会を開催する側に回ってほしいという気持ちがある。でもきっと簡単じゃないんだろうなあ。
世の中に人が集まる場所が増えると助かる人がもっと増えるはずだ。そういった未来を夢想して、淡々と私は自分のことをやろうと思う。
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