アートとデザイン

前回、「美術」と「デザイン」のお話をしました。

今回は、もう少しだけ深いお話。

「美術」の中の「アート」と「デザイン」

「美術」の中には大きな”かたまり”がありました。

この２つのカテゴリーの違いは・・・？

「アート」には要素がないのに、「デザイン」には色々要素があるの？

いいえ違います。

アートとは、公園にポンっと置いてある置き去りにされたもの。

デザインは、公園に２人の人がいて置いてあるものを手渡す相手がいるもの。

難しいですね。

もっと身近な例えにしましょう。

真っ白な空間に浮かぶ「スキ」とただ書いてある紙

こちらはどちらだと思いますか。

下記の画像を元に考えてみてください。

【真っ白な空間に浮かぶ「スキ」とただ書かれた紙】は、アートです。

送る相手も送った人も分からないどんな意図があるのかも分からない紙。

置いてある場所も、時間も、関係ないのです。

【「Bさんがスキ。A」】と書かれた紙を机の上に置いてあったら・・・

それは「デザイン」です。

気持ちを「伝える」為であり、人と人がその空間には存在します。

このラブストーリーがどうなったかはさて置き・・・

「アート」と「デザイン」わかりましたでしょうか。

ただ「スキ」と書かれただけの紙も、AさんがBさんに手渡せば

デザインにはなります。

ポイントは、誰が誰にではなく、

「スキ」がどのような状況にあるか。

名前が書いてない「スキ」の紙が机にあるだけは・・・？

１番難しいですね。

受け手はいます。Bさんです。

でも実は、これは極端に言った、「アート」かもしれません。

ん？対人的なのに？？

最初によく戻ってください。

「美術」と「デザイン」の復習です。

「スキ」とただ書かれた紙が置いてあるという「アート」に

Bさんという受取人にがいるという「デザイン」。

「デザイン」とは、非対人的な「アート」も含めて

情報を整理することで「デザイン」として成り立つのです。

「スキ」と書かれた紙をBさんの机に置いてあるという空間デザイン。

そして、相手に思いを伝える為の術。

今回は少し難しい内容でしたね。

やはり、生活の中には「デザイン」が身近にあることは伝わりましたでしょうか？