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働くことを、夫婦で、話す。

日々、目にする記事や書籍の中のことばを通して考えたことを議題に、夫はどう考えるかな、と話しかけます。

自分以外の一番身近な人、一番大切な仲間で、一番の味方であるはずのあの人は、どんな意見を持っているかなあ?予想外の意見でも、また楽し。
駅まで歩くちょっとした時間、お昼ごはんを食べながら、夜お酒を飲みながら、できるだけ二人ともリラックスしている時に。忙しくない時に。

***

英「ある本の中に書いてあったことが気になって、貴方はどうだろうと思うんだけど、【ほとんどの男性は女性に経済力は求めてはいない。自分の給料で生活費をまかなうことが出来ていれば、愛する女性の稼ぎが少なかろうと満足している】だって。」

・・・と、言い終わるか終わらないうちに、夫、

「そうだろうね。」と。即答にちょっと躊躇しつつ。

英「あ、え、そう思ってる?んんん、そういうのは私も感覚的にはそうかもとは感じるんだけど。」
「そうなんじゃないの?」
英「繰り返すけど、男性は女性に経済力を求めてはいない。自分の給料で生活費をまかなえれば女性の稼ぎの多少は関係ないって。あなたは、賛成派、反対派、どういう感覚?」
季「ん、そこ(女性に稼ぎを求めること)に重点は置いてはいないよね。」


英「じゃあ、貴方は何に重点を置いている?」
季「んーーー、いやああ、でも、貴方はどう思っているの。」
英「え!?私!?私は、私は重点を置いているよ。女性に稼ぎは重要だと思っているよ。」
季「そうなのね。」
英「そうよ、自立するためよ。それに例えば、貴方に万が一のことがあっても家族が路頭に迷わないためよ。それに、ふたりに確かな収入があれば余暇活動が充実するじゃない?だって、私は世界中を旅行したいの、費用がかかるでしょう?」
季「そうだね。収入の柱がふたつあれば、どちらかが駄目になっても大丈夫だしね。安定するね。」
英「そこは大事だよ。それに、私にも貴方と同じように稼げるくらいの力はあると思っているの。」
季「うん。そうね。つまり、夫婦ふたりがどう考えているかってことが大事だね。お互いに確かな稼ぎがあれば、どちらかが例えば何かにチャレンジしたいと仕事をストップしてもやりやすいね。」
英「でしょう?でも、あちこちの書籍に、【男性が稼ぎ主】みたいな書き方は多いよ。日本ばかりじゃないよ、世界のあちこちで。どの世界のどの男女にもそんな感覚があるのかな。」
季「男性は働かなければならないってのはどこかにあるんだろうなあ、女性は妊娠や出産で中断もするというか・・・」
英「女性がガンガン働くことを嫌う男性がいたり、私の周りでは、姑さんから、そこまで働かなくてもいいのにと嫌味や文句を言われる人もいるよ。」
季「いやあ、でも、時代は変わってきているし、生きた時代が違う他人の意見に左右される必要はないよね。」


英「ほとんどの男性は女性に経済力を求めていないってことは、男性は女性に、妻に、パートナーに、何を求めているんだろうね。手短に言って、貴方はどうなの、結構、ここ、重要なポイントなんだけど。」
季「そうねえ、、、母親っていうのは本当に子どもたちの要になっているし、何だかんだ子どもたちにとって母親って相当重要な立場だと感じるんだ。その母親が(女性が)心地よく、笑顔でいるかってことが一番大事かな。」
英「うわあ、女性はニコニコ笑顔でいればいいみたいな気持ち?だとしたら、いろいろ反発意見が出てきそうよ!確かに、子どもがいると女性の役割は仕事、キャリアばかりに全力になれないかも。母親の役ってちょっと特殊だと感じる。」


季「でもさあ、女性だって、男性に、夫に、何を求めているのかって、やっぱり同じように問われるよ。」
英「女性も問われるね、どうなのかって。」
季「だから、やっぱりちゃんと夫婦でどういう意識でいるかってすり合わせが大事だよ。僕は、貴方が仕事をし続けたい、仕事は大事に思っていることは、十分、分かっているよ。」
英「一般的に、男性はこう、女性はこう、のような「傾向」はあるってことだね。その傾向を知った上で、自分はどうなのかってことをしっかり自らに問わねば、だね。夫婦でもね。」

***

同時に、「女性には働く選択と、働かない選択(あるいは、緩やかに働く選択)を選ぶ権利があるが、男性にもあるはずだ。」と読み、唸りました。

性別に関係なく、働く、どのように働くかは、【自分で】決めて、さらには、夫婦ならばお互い理解し合えていればいい。重要なのは、「自分で」決めること。何かのせいで、誰かのせいで、社会の制度のせいで、何かを選択せざるを得ない・・・というのは、幸せではない。

仕事をする意味にも人それぞれ理由があります。例えば、キャリアを積みたくて働く人もいれば、子どもから離れる時間を作りたくて働く女性もいます。いろいろな理由があります。

自分の考え(考えはライフステージの変化と共に変化もします)を見つめ、考え続け、他の人の、いろいろな生き方も尊重し合う社会に。

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