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第3章 喜怒哀楽のバランス欠如

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こちらの記事は、連載です。
先に以下よりお読みください。

NY滞在期〜過去を振り返る
第1話 自分に本気で向き合うことになったNY
第2話 泣いてばかりいたNYの冬  
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パニック障害発症時のみま

パニック障害と名前だけ聞くと、
なんだか手を付けられない
ヤバい状態にも聞こえる。

人それぞれ症状は違えど
私が当時の自分を表現するなれば、

喜怒哀楽の、「哀」だけで生きている状態

というのが適切な気がする。

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人生で感じていたのに
なかったことにされてきた
「哀」という感情が

決壊したダムに
ここぞとばかりに流れ込み
とめどなく哀しみを感じ続ける。

人間って、
喜怒哀楽のバランスが欠如すると
とんでもないことになる。

ただただ哀しみが込み上げてくる。
そして、泣く。

何を見ても、何をしていても
どこから出てくるのかと言うぐらい
とめどなく泣き続けていた。

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常に、
今、ここ。

にいる感覚がなくて、
悲しかった過去にもっていかれる。

気付くと私の意識は、
過去にフラッシュバックしていて
ああ、あのときもこのときも
私は、悲しかったんだ、と確認しては泣く。

吐くようにして泣く、
というのはこういうことか。

ああ、ちゃんと、
感情は、都度、味わってあげないと
ダメなんだなぁ。

だからいま、一生懸命、
カラダが、哀しみを吐き出そうとしてるんだな、

哀しみデトックスだ!

とか思いながらも、
心もカラダも苦しかった。

アリ地獄にいるような
下から地獄から

「このまま哀しみの海に
どっぷり沈んだらいいじゃん」

と誘惑されているようで

その魔の手に負けてしまえば
自分は遂に死を選んでしまいそうで

必死に闇の声を振り絞って
生きようともがく。

その決死の闘いに疲れ果ててしまうのだ。

「どうか、神様。
明日、朝起きたら、
このカラダごと、
この世から消してください。」

と毎日祈りながら、
世界で一番強い睡眠導入剤を飲み
無理矢理、自分を寝かせる。

鬱病患者に
「頑張って」など言ってはいけないのは、
このためだ。

本人は、すでに
とてつもなく頑張っていて、
もがいているからだ。

・・・・・・

NYという街に来たのは、
NYを選んだのは、
まさに直観だった。

なぜ?と
言われたときのために
いろいろ後付けの理由はあった。

けれど、
NYに導かれるように
突き動かされるように

「とにかくお前は、NYに行くんだ!」

と、何かが内なる声が叫ぶような
衝動に駆られて来たのは、

まさに

人生の浄化

をするためだったんだなぁ。


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