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本と活字と紙の狭間で ~自費出版アドバイザーの独り言~(2)

試験のウラ話

 「自費出版アドバイザー」というのは、NPO法人 日本自費出版ネットワーク(代表理事:中山千夏)が認定する資格で、当時は試験前に2度の講習会受講が受験資格だった。

 今は「1度の受講または自費出版アドバイザー2級試験の合格で、1級の受験資格を有する」ということに変わっている。2級を設けたのは業界の関係者だけではなく、広く一般の方にも周知(および受験)してもらおうという目的もあるのだ。

 試験は年に1回であり、試験期間は問題用紙が送付されてきてから約1ヵ月間に解答用紙を送り返すというカタチなのだが、切羽詰まらないとやる気のおきない元来怠け者の私は、2、3問解答を描き込んだまま放置していた。当然締め切りが近づいてきて焦ることになった。

 夏休み最後の日に宿題を泣きながらまとめて片付ける〝ちびまる子ちゃん〟や〝カツオ〟は自分のことだと思っている。

 結局締め切り日の3日前に、2日完徹で解答した用紙を送り返したのだが、幸い合格することができた。合格率は30%くらいなので、ラッキーとしか言いようがない。

 今は同じ側にいる、試験問題に係わるスタッフの苦労がよくわかるので、こんな適当な受験者で誠に申し訳なかったと心の中でこっそり詫びている(でも反省は意味がない…どうせまた同じようなことをすると思うので。いや、やっちまったな)。


 さて、晴れて自費出版アドバイザーの肩書を名刺に刷り込んではみたものの、通常の営業のかたわらで自費出版をしたいお客様に対応するという、普通の印刷営業に過ぎなかった(筈)。が、いつの間にか自費出版ネットワークのスタッフの仕事を手伝うようになっていた。この経緯については今でもよくわからない。本に関連さえすれば、何でも面白そうだからと首を突っ込んでいた記憶はあるので、多分そのあたりかも。

 スタッフの仕事としては、「日本自費出版文化賞」の授賞式のサポートなどがメインだった。(会社の費用で)年に数回東京への出張、年に1回全国大会で(全国)各地に出張と、多少観光もさせていただけて結構美味しい思いもした。今はコロナの影響で出張そのものがダメなのが残念。

 でもまぁ、そんなこんなで現在は理事のひとりを務めさせていただいている。ちゃんと真面目にね。ホントだよ。

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