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「初めて」には不安がつきもの。観劇もそうだよね。

香西姫乃|合同会社舞台裏代表

先日、たまたま手元にあった卒業制作で作った冊子。
そう言えば私は欲しいけど他の人どうなのかなーと思って呟いたら、思ったより大きな反響が得られました。

この冊子、実は卒業制作の本編とほとんど関係ないのだけれど（笑）制作物出すと点数上がるかなって思って！！！！！

でも、厳しいご意見も頂きましたが（デザイン下手とか。ごめん制作物を作ってる学科じゃなかったんや……。あと20点とも）おおよそ「欲しい！」という意見だったので需要あんじゃん！！！と。

今回は、この冊子がどうしてこんなに需要がありそうなのか考察していきます。

演劇には独特の作法がある

この冊子には、
・演劇ってどんなもの？
・日本の演劇について
・小劇場って何？
・観劇までの流れ
・観劇ルール
・卒業制作のWebサイトについて
が書いてあります。

立ち位置的には、当日パンフレットなどに織り込ませてもらって、卒業制作のメイン企画である「芸術を芸術従事者の半生から読み解く記事メディア　『Logic Expression』」の宣伝媒体、という感じで作りました。（割とこじつけ）

その中のテーマとして「小劇場ってめっちゃ閉じられてる！！！」という問題がありまして。
コミュニティとして成立していると言えばそれまでなのですが、アルバイトに明け暮れながら演劇に関わるって、結構負担だと思うんですよ。
そういう関わり方があっても良いとは思うけれど、演劇を作る側は「演劇で生計を立てたい」と思っている方が多いのではないでしょうか。

かくいう私もその内の一人なのですが、となると新規のお客様も視野に入れないと売り上げ的に難しいのではないか、という考えなのです。
（私が主宰する劇団Яealityは公演収入以外の運営を頑張っていますが実るかどうか。。。）

じゃあ、すでにコミュニティとして成立している小劇場というグループの中に、どうやって人を呼び込むか。
何が引っかかっているのかというのを考えたんです。

私が初めて小劇場に行ったのは、児童劇団の先輩である＠emotionさんの旗揚げ公演だったのですが、当時高校生（中学生かも）の私には
「どうやってチケットのお金払うの？予約できてる？劇場ってどんな感じなの？差し入れって持ってったほうがいいの？荷物は小さい方がいいのかな？」
という疑問がブワーっと湧いてきた記憶があるんですね。

小劇場と言えど様々（規模も曖昧だし）。
全てに共通するガイドブックは作れないにしても、ある程度指針になるものがあれば不安要素は減るのではないか。
実際人間はリターンよりリスクを恐れて行動しない生き物ですし。「ちょっとわかんない」ってなっちゃったら興味を持っても踏み出してもらえないんですよね。

じゃあ、その「小劇場」と呼ばれる中の独特の作法をまとめちゃえばいいんじゃね！？
そしてそれで困った人がいるんだから需要があるんじゃないの！？

「初めて」は誰でも不安がつきもの

演劇に限らず、「初めてやること」は誰しも不安があると思います。
学校のパンフレットとかでも、朝からの一日の行動モデルみたいなの載ってますよね。あれも「私お昼食べるの遅いから昼休みは長目がいいな」「この学校の部活の終わり時間によっては塾に通えるな」とかそういうの考えるためにあると思うんです。

きっと小劇場にも「大体の公演が共通する大まかなスケジュール」というのが必要で。
スケジュールじゃなくてもチケット予約のメインサイト（CoRichやカンフェティ、カルテットオンラインなど）の予約方法やいつお金を払うのかとか。疑問はつきません。

その不安を取り除くために、主催側は万全を期さなければならないと思うんです。だって見込み客が「ちょっとよくわかんないっすねー」って言って離れてっちゃったら勿体無いでしょ？自分たちの作品をみてもらうという意味でも、その人の経験にならないことにしても。

「小劇場、ここがよくわからん」募集中

ツイートに結構反応があって、きっと多くの方が欲しがっているものなんだろうなぁと思います。
それはきっと今演劇を観ている人が誰もが一度は疑問を持ったことがあるからなんじゃないかって。

印刷すると原価がかかっちゃうので、必要な情報（ルールとかチケットの撮り方とか）は、そのうちどこかで無料公開しようと思います。

あと、私のnoteにちょっとだけ「観劇するときここに注意するといいよ！」みたいなこと書いていた時期があるので、そういうのをふんだんに取り入れたものをKindleとかで配信しようと思います。

劇団さんでこのパンフレットのデータ欲しいという方がいましたらご連絡ください。劇団に合わせて作ることが可能です。（無料ではできません。。。ごめんなさい）

その中に、どんな「初めて小劇場に行った時に困ったこと」があったのかをベースにコンテンツを作りたいと思っているので、
ぜひnoteにコメントお願いします。
（TwitterのDMとかでも構いません。）

興味のある方がためらいなく一歩を踏み出せるように！！！

いただいたお金は！！！全て舞台裏のためのお金にします！！！！殺人鬼もびっくり☆真っ赤っかな帳簿からの脱却を目指して……！！！