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やるならどっち?シェアハウス運営or戸建て賃貸?それとも民泊?【Part.2】

前回記事↓のつづきです
今回は、実際に開業に至る物件や、シェアハウスや民泊を運営するメリットについてご紹介します。


実際に開業に至った物件とは

今年わたしは10件程度の民泊やシェアハウス開業のお手伝いをさせていただきました。
(インバウンド回復期待から今年は民泊相談が本当に多かった!!)

この記事をご覧いただいている方の中には、不動産投資の一環としてシェアハウス運営や民泊運営を考えている人も多いと思いますが、残念ながら圧倒的に多いのはそのような人たちではありませんでした。

では実際にはどんな人がシェアハウスや民泊の開業に至ったのでしょうか。

実際に今、空き家を所有している。

これは親の思い入れのある物件(自分の幼少期を過ごした思い出の物件)を相続した、もしくは親が介護施設などに入居し、もう帰ってくる見込みがない、という人たちです。
つまり、”物件取得費用”もしくは”月額家賃支払い”が発生しない人たちです。
シェアハウスや民泊開業を検討している不動産投資家さんたちの目的はもちろん、”投資”です。アパート経営や戸建て賃貸を経験し”次の一手”として検討中と言う人も多いです。
不動産投資の基本は、初期投資(総事業費用)をどれだけの期間で回収するか、と言う”利回り”が全てですので、すでに物件を所有しているのとしていないのとでは雲泥の差があります。

年に数回は、自分たちでも使いたい

そのような人たちの中でも、すぐに思い入れのある物件を手放せない、もしくは今でも年間2〜3回は親族が集まる機会があるんです、といった人たちです。
空いている期間の有効活用には、民泊がお勧めです。

部分限定賃貸、期間限定賃貸、という考え方

普段から空き家相談を受けていると、「儲からなくても良いんです」「固定資産税がまかなえる程度の売上があればそれで良いんです」といったご相談も多いです。
また、前述のとおり、年に数回は自分たちでも使いたいんです、という相談も多いです。

そういった場合、カレンダー上で自由に販売したり売止めしたりできる宿業(民泊)はとても有効な空き家活用の方法です。

自分が使いたい時はカレンダーを止めておけば良いのですから。

シェアハウスにおいては、貸室として部屋数が5〜6部屋とれる物件の、1部屋を自身がたまに泊まる部屋にしたり、余剰スペースをオーナー自身の物置にしたり、自分自身が部分的に使用する想定のオーナーさまもいます。
例えば普段は家族と暮らしているけど、月に一度はシェアハウスで交流を楽しみたい、というケースもありますね。

シェアハウスや民泊は”部分限定賃貸”や”期間限定賃貸”という今までになかった新しい不動産事業の形なのだと思っています。

そういう意味では、わたしの事業は、従来の不動産屋では「売りますか?それとも貸しますか?」の2択しかなかった選択肢に、新しい可能性を提案できている点が強みなのです。

売ってしまったらもう自分のものでは無くなるし、貸してしまっても自分たちは立ち入ることができません。
シェアハウスや民泊は自分たちでも使えるという大きなメリットがあるのですね。

弊社で創業当時から大事にしているのは住民同士のコミュニケーションであり交流であり、そのために運営側としてどのような仕掛けを作れるか、を常にアップデートしています。

思い入れのある家に、オーナーさまに寄り添い新しい可能性を一緒に考えられる事業者でありたいと思っています。


富山市岩瀬の売薬宿屋山キ。元売薬さんの住んでいた家を改修、民泊として開業。

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