ポテンシャル採用された恋~その①友達のすくない私~
メキシコ人のパートナーとお付き合いをはじめてから、
早いものでもう1年半。
私がしばらくnoteを書かないうちに、それはもう色んな事があったのです。また少しずつ書ければいいなと思っています。
このnoteを始めた時の私は大学生で、当時の恋人はベルギーに住んでおり、遠距離恋愛をしていました。
当時の思い出話も残していますのでよければ。
本当に大事にしてもらった恋でした。にも関わらずその彼とは結局別れてしまって、今は新しい方とお付き合いしています。
私はTwitter(X)ではその彼のことをスマイル氏とあだ名をつけて呼んでいます。笑顔が素敵だから。単純すぎでしょ笑
スマイル氏は私にとって新種のポケモンのような人でした。この人とはやっていける気がしない、と最初は思ってました。
だから、ポテンシャル採用ではじまった恋。
なのです。
出だしは、話すことのなかった他人
とはいえ最初に惚れたのは私の方だったと思います。
留学先でたまたま同じ教室で授業を受けていたものの、私たちが会話をする機会は全くありませんでした。
他の人と話している彼を見て、「あの人の笑顔、魅力的だなあ」と思ったことが何度かありました。
だからといって、近づきに行こう!とまではならなかったのですが、笑顔が素敵な〇〇さん。というくらいの認識をしていました。
彼から私に対してどういう風に思われていたのか最近聞いてみたら、話もした事がないので全くといって関心をもたれていなかったようです。笑
私がとてつもなく人見知りなので、「いつも1人でいる静かな子」くらいに思っていたとか。
これも、交際するうえで合わないんじゃないかと私が懸念した点のひとつなのですが、彼は本当に友達が多くて、顔が広く、フットワークが軽かったです。
スマイル氏は、私のような内向的隠キャとは真逆の世界の住人だったのです。
からのいきなりふたりきり日帰り旅行
そんなある日、たまたま、私の近くの席にスマイル氏が座りました。
私が留学をスタートさせたばかりで知り合いが少ない、という話をしたら、
「週末に友達とツアー旅行にいくから、来たければ君の分も予約取ってあげる。」
との提案が。
暇な日だったので、参加させてもらうことにしました。
予約を取ってもらうために名前だけ伝えました。
がしかし。
旅行前日になって、スマイル氏から一報。
「バス会社の都合で、ツアーがキャンセルになった。」
とのこと。
私は留学先で早くお出かけがしたくて仕方なかったので、とてもガッカリしました。
それなら一人でハイキングでも行くか〜!と思いたち、すでに前日の夜だというのにパソコンひらいて、『女が一人でも行ける・公共交通機関でアクセスできる』ハイキングコースを調べはじめました。
良さそうな場所がなんとか見つかり、ふと、スマイル氏もツアーがドタキャンになって予定が空いているだろうから、声だけでもかけておこうと思い、
「私は明日ここにハイキングに行く予定だから、来たければ一緒にどうぞ」
とメッセージを送りました。
すると彼からは、「行きます」との返事が。
それならば集合場所と時間を決めようと思い、続けてメッセージを送ったのですが、まともな返事が返ってきません。
よくよく聞いてみると、彼は今、女友達の誕生日パーティーのためナイトクラブにいるとのこと。
酒とパリピと音楽で相当カオスな状態になっているらしく、明確な返事がないので、私は少しイラッとして、出発時間と駅名だけ送り、返事を待たずに就寝しました。
当日、私は予定通りバスに乗って鉄道の駅へ。
スマイル氏が果たしてやって来るのかよく分かりませんでしたが、もともと一人で行くつもりだったのでどうにでもなるわ~という気楽な気持ちでした。
その日は曇りでした。
自分でもはじめて利用する鉄道の駅につくと、
駅構内のベンチにスマイル氏…のような人が座っていました。
ところがどっこい。
私はスマイル氏と面と向かって会話をした機会がそれまで数回しかなく、私が認識していた彼とはちょっと違う服装(ハイキングだったから)、ニット帽をかぶり、下を向いて携帯を操作している男性が、スマイル氏なのかどうか判然としません。
声を掛けるべきか、いや違う人かもしれないな…と迷い、男性の前をウロチョロし続ける私。
その間彼はいっさい顔を上げず。
10分くらい様子をうかがってみましたが、埒があかないので、思い切って彼の真横まで行き、あたかも今来たふうを装って、声を掛けてみました。そしたら、ちゃんとスマイル氏でした。
そんなに親しい間柄でもないので、軽くあいさつして、さぁどの電車に乗る?という話になりました。
集合時間を設定した私ですが、電車の時刻をきちんと把握できておらず、電光掲示板で確認したらなんと発車まで50分ほどありました。
集合早すぎてごめん!と謝りましたが、彼はそんなに気にしてない様子。
駅を出て食べ物を調達しに行こうということになり、外の店でサンドイッチとお菓子を買いました。
そのあと駅に戻り、コーヒーを買って、立ち話して時間つぶし。
ようやく乗った電車でも、いたって普通の会話してました。家族のこととか。
前夜はろくな返信がこずイラついた私ですが、当日の朝、スマイル氏が私の伝えた時間と場所に先に来て待っていたことには正直びっくりしました。
この人、信用してよいのだろうか…
後日談-付き合ってから教えてもらったこと-
前夜のパーティーはやはり明朝まで続いていたそうです。
それにも関わらずスマイル氏が時間どおりに現れたのは、純粋に、人との待ち合わせに遅れるのが嫌いだから。だそうです。
そして、この日のハイキング、スマイル氏は私が他の友人も誘っていると思っていたらしく、当日単身で現れた私を見て内心びっくりしたそうです。
まぁそれならそれでいいやと思い直してくれたみたいですが。
交友関係の広いスマイル氏と、限られた人との付き合いしかしない私との間にはこの段階からすでに大きな差があったということですね。
なにはともあれ、曇り空の下、私たちはハイキングへ出掛けました。
思ったより思い出話が盛り上がってしまったので、続きは次回。
それでは~☆
これからも、好きなことを気ままにゆる~く、書き続けます。いつも読んでくれてありがとうございます!