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ポテンシャル採用された恋〜②初デートはハイキング〜

恋人との馴れ初めを、ただ懐かしむためだけに書いています。

ほとんど接点のなかった私とスマイル氏が、いきなりハイキングに出掛けることになったいきさつはこちら!


ハイキングのできる自然公園は、電車で30分ほどのところにありました。

コースは複数あって、所要時間は1時間半~3時間とそれぞれ。

スマイル氏と話し合い、一番長いのでいけるんじゃない?ということで、
12kmのコースを行くことにしました。

私たちがやってきたのは、きれいな景色と海辺のウォーキングを手軽に楽しめる観光地。

駅の周辺には小さなお土産物屋さんやレストランがちらほらと立ち、旅行客の人たちもそれなりにいました。

駅のすぐ近くにある灯台が、観光スポットのようだったので、まずそこに行きました。ウミネコがたくさん飛んでたなぁ。

まともに話すのはその日が初めてだった私たちですが、せっかく来たので灯台の前でとりあえず一枚、とはじめて一緒に写真を撮りました。

ずっと曇り空の一日でしたが、海を眼下に、時々きれいな花や珍しい草木を見つけたりして、楽しく歩きました。

初デートに立ちふさがった、私の諸事情


知り合ったばかりの男性と、初めてふたりきりのお出かけ。

そんな状況にも関わらず、私はある問題を抱えていました。


そう、そのころの私は

とにかく頻尿



だったのです。ナンデーーー( ;∀;)

留学に来たばかりで知らずとストレスが溜まっていたのか、お酒好きが高じて連日アルコールを摂取していたせいなのか。


このハイキングの日も例外ではなく。

自然公園だったのでトイレの数は限られていたのですが、見つけたら行かないと気がすみません。

はじめて一緒に出掛けて、まだ深く知り合っていない間柄のスマイル氏に、
ものすごい頻度で、

「トイレ行っていい?」

と聞く始末。


スマイル氏も怪訝に思ったはずですが、何も聞かずに黙って私のトイレ奉行に付き合ってくれていました。

公衆トイレがわざわざ小高い丘の上にあったりすることもあって、一緒にゼェゼェ言いながら階段を登ったり。


当時の私たちは今後お付き合いすることになるとは予想していなかったですが、結果的にこの日が私たちの馴れ初めデートとなり、最近になって彼と思い出話をしていたら、

「あの日、君がめちゃめちゃトイレ行ってたことは覚えてる」


と言われました・・・やっぱり怪しまれてた(笑)

ただ、スマイル氏なりにあの時の私の行動を理解しようとしてくれていたらしく、

「なんでこの子はこんなに頻繁にトイレに行くんだろうって不思議だったけど、考えてみたら、あぁこの子は体が小さいから、おしっこを溜めておけないんだ。って思って納得した。」

と言うので、

なんとかわいらしく解釈してくれたのだろう。

と、感謝するしかありませんでした(笑)


主要スポットから離れると、私たちのように一番長いウォーキングコースを歩く人はあまりいないらしく、まわりから人がいなくなり、すぐに二人きりになりました。

12kmのコースですが、意外に長く、
様々な話題で楽しんでいた私たちの会話にも、間が空いてきました。

無言のまま黙々と歩く時間もしばしば。

無言の時間が続くたびに、スマイル氏の人柄をまだよく知らなかった私は、こんなに歩き続けてこの人機嫌悪くなってないかな…とかちょっと心配になってました。

もともとスマイル氏の笑顔に惚れていた私(笑)ですが、
この時は恋愛感情はありませんでした。

さすがに一日中一緒にいたので、ふたりの距離感は近くなった感覚はありましたが、友達としての付き合いを続けていくつもりでした。

暖炉のあるレストランと、彼から聞いた後日談。


ハイキングが終わる頃には夕刻になっていて、
このまま夜ご飯を食べていこうかということになりました。

鉄道駅のそばにあるレストラン、二人がけの小さなテーブル席で、私の背後では暖炉の火がチラチラ燃えていました。

ビールとメインディッシュを注文して、何を話したかも覚えていないくらい、他愛のない時間を過ごしました。

けれどもあとから話を聞くと、スマイル氏にとってはレストランで過ごしたこの時が、彼が私に特別な感情を持った瞬間だったそうです。

「ハイキングしている途中は、たくさん話をして、君に関心をもったけれど、それ以外は何も思わなかった。あの日は少し寒くて、最後にあの暖炉のある暖かいレストランに入って、ようやくほっと一息つくことができた。そしてその時はじめて、向かいに座っている君にしっかりと目を向けることができた。上着をぬいだ君が、目の前で笑っているのを見て、今すごく可愛い子と一緒にいるんだって強く意識した。」


人が恋に落ちる瞬間って、分からないものです。

思い出のディナーです🍽️



そんなこんなで、スマイル氏と私の初デートとなった一日は無事に終わり、
電車とバスで帰路につきました。

それにしても初デートで山歩きって、あんまり聞かないですよね。笑


ちなみにこのハイキングが終わってから、私たちの距離はグンと近づきました。

私に恋愛感情はなく、スマイル氏も明らかな行動は起こさなかったので、
しばらく友達以上恋人未満な関係が続きますが・・・

そんなこんなで、楽しく回顧録書かせてもらいました。国際遠距離恋愛のアレコレを、また時々書ければいいな~と思っています。

それでは〜! See you soon!

これからも、好きなことを気ままにゆる~く、書き続けます。いつも読んでくれてありがとうございます!