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子どもの「いちばんブーム」を「負けず嫌い」で片付けたくない理由

わが家には、4歳の娘と、1歳の息子がいます。

「いちばんブーム」の娘

最近、娘に、
「いちばんブーム」が到来しています。

👧🏻「いちばんに、〇〇(娘)のご飯を用意して!弟の分は後にして!」
👧🏻「〇〇がいちばんに、車に乗る!」
👧🏻「〇〇がいちばん大きいよね!」

などなど、なんでもかんでも、
「いちばん」になりたがります。

園の先生からも、以前
「娘ちゃんは一番になりたいみたいで、
並ぶときは必ずダッシュで一番を目指すし、
二番以降だと、
順番を抜かすこともありますよ。笑」
と、エピソードを聞いたこともありました。

家でも園でも、「いちばん」にこだわる娘・・

娘へのイライラと不安

そんな娘を見て、
きっとそういう時期は今だけで、
すぐにこの姿も終わるでしょう、と思いつつも、

夏休み中で毎日娘と過ごす、この時期に、
あまりにしつこく
「いちばん、いちばん」言われると、
「もう、どうでもいいじゃん!」と
面倒に感じますし、
イライラすることも多々あります。

それに、これから先、
いちばんにこだわりすぎて、
過剰な負けず嫌いになったり、
本人が苦しむことにならないかな、
と不安にもなります。

「いちばんブーム」に隠された切なる思い

そんなとき、以前読んだこちらの本に、
負けず嫌いな子どもの行動理由が
書かれていたことを思い出し、再読しました。

すると、娘の「いちばんブーム」に隠された、
切なる思いを知ることができ、
その姿を微笑ましく思えるようになったので
紹介します。

当書の中で、「子どもがみんな、負けず嫌いで勝ちたがりな理由」
として、以下のような記述がありました。

・負けず嫌いな子どもの「褒められたい」思いの裏側には、大人から無視されたくない、見捨てられたくない、仲間から嫌われたくない、馬鹿にされたくないという必死の思いがある。
・こうした思いの根底にあるのは、家族や友人の「メンバーでいたい」という所属への願いであり、さらに所属したグループ内で、できるだけ「重要なメンバーになりたい」という欲求。
・アドラー心理学では、こうした欲求を「権力への意志」と呼び、これは誰にでも存在し、個人および社会の成長や向上への原動力でもある。

要するに、子どもが「いちばんがいい」と
思う理由は、
家族や友人の中で、
「できるだけ重要な存在でありたい」という
切なる思いから生まれるもの
であり、
その思いは、
個人や社会をより良くしたいという気持ちに
つながる、ということ。

なるほど、娘の「いちばんブーム」は
ただの「負けず嫌い」で
片付けてはいけないのかも・・

「負けず嫌い」で片付けたくない理由

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この考え方を知ってからは、
娘の「いちばんブーム」を、
ただの「負けず嫌い」の一言で
片付けしまってはもったいない

と感じるようになりました。

理由は、
彼女の必死な思いや、大きな成長を
見落としてしまうことになるし、
自分もイライラしてしまうからです。

本からの学びに娘の姿を当てはめると、
娘の発言の裏側には、
「家族の中で、弟よりも重要メンバーでいたい!」
「誰よりも大切に扱われて安心したい!」
という、
彼女の必死な思いがあるんだ、と思うと、
なんだか微笑ましく思えますし、

また、
「いちばんブーム」が到来したということは、
娘の成長フェーズが、
赤ちゃんから今までの
「自分だけ」に集中していた段階から、
「社会」に目を向け始める段階に、
変わりつつある証拠なんだな、
と、捉えられるようになりました。

こう考えるようになってからは、
娘の「いちばんにやって!」コールが
あった時も、

「わが家の中で重要メンバーでありたいんだね。
大丈夫だよ。ちゃんとあなたは重要な存在だよ。」

と、心の中でそっと応援し、

「自分以外の社会に、視野が広がっている時期なんだな。」

と、その成長を実感できるようになりました。

すると、今までの、娘の発言に対する
「もう!面倒だなぁ!」という気持ちが
だんだんと収まり、
この件で娘にイライラすることが
激減しました。

(わたし自身に余裕がない時には、まだまだ、
イライラしてしまいますが泣)

「負けず嫌い」で片付けないことで、
微笑ましく捉えられるようになった
娘の「いちばんブーム」。
これからも、
社会の一員になりはじめようとしている
娘の姿を、そっと応援していきたいです。

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もし、わたしと同じように、子どもの
「いちばんブーム」にイライラされている方が
いらっしゃいましたら、
「負けず嫌い」で片付けずに、
ぜひ、その裏の切なる思いや、
自分から社会へと子どもの視点が変わりつつある
様子に目を向けてみてください。

わたしの気づきが、
どなたかのお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


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