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【超ショートショート】(107)~自分を信じ前進する男の生き方~☆ASKA『自分じゃないか』☆

素足で歩く一人の男がいた。

彼には底知れぬ「世の中を変えるんだ」という
情熱(パッション)を持っていた。

だがそれが元で、
いつの間にか孤独になることもよくあった。

男が画期的な製品開発に取り組んだ。
最初は誰もが信じてくれなかった、
それが世の中の主流になる未来を。

だから彼は仲間を集めるも、
なかなか理解されず苦しんだが、
彼はあきらめなかった。

専門性を持つ仲間をひたすらに口説いた。
それは何も、どこか立派な大学出身など関係なく、
ただただオタクとも言えそうな
職人のような仲間を集めた。
それは彼自身がそういう人間だったからだ。
情熱(パッション)で語り合える仲間なら、
どんなことも越えていけると考えたからだ。
そして彼自身、そんな仲間の情熱(パッション)に
支えられたいと思ったからだ。

彼はどんな無理解にも誠意と情熱(パッション)で、
前進してきた。
その想いは次第に形になり、
気づけば1つの企業として
世の中に知られるようになった。

彼はますます開発に励んだが、
いつの間にか、そんな彼の情熱(パッション)に
疑問を感じる者が出てきた。

それは彼自身もそんな雰囲気を感じてはいたが、
仲間だからと信じることを選んだ。

夜空に七つの星が綺麗に浮かんでいた頃、
一番の仲間が彼に別れを告げた。

「お前の情熱(パッション)はお前だけのもので、
そのまま進めばよい結果にはならない。
俺はそんなお前を近くで見たくないから、
離れることにしたんだ」

この仲間の思いのように、
彼の周りの仲間たちは彼から離れることを選んだ。
彼からすれば、それは裏切り。
絶望の淵に立たされたのは想像にかたくない。

でも、彼は自分の情熱(パッション)を信じた。
世の中を良くするその未来を信じていた。
専門性のない人でも使いこなせる製品を作る、
その使命感だけのために生きることを選んだ。 

世の中が進み、彼が顔だった企業も、
業績が下がり始めた。

すると、
不思議な、ある意味理不尽なことが起こるものだ。

その企業は、彼を呼び戻し、
新しい製品開発に力を貸してほしいと頼んだ。
だが、彼にもプライドがある。
あらゆる条件を出した。
それは新しい仲間で挑みたいということだった。

男は常々口にすることがあった。
それは「自分を信じること」
そして「安定を求めず、いつも前進すること」

彼はこれからも前進し、
成長する未来に向かって生きるだろう。
それが彼の生きがいであり、
彼の不器用な生き方だからだ。

でも、その生き方は、
世の中の人を必ず幸せにする。
彼はそれを信じて、
今日もそれが「自分じゃないか」と言って
どこかで生きているはずだ。


(制作日 2021.9.18(金))
※この物語はフィクションです。

今日は、
2020年9月18日(金)配信
ASKA『自分じゃないか』
配信から今日で「1周年」になります。

きのう、
たまたま見たスティーブ・ジョブズの映画。
見ながら思ったのは
曲『自分じゃないか』の世界観に
似ていると思った。
それは、
これまでのASKAさんの生き方にも
共通項を感じたからだと思う。

なので、今日のお話は、
スティーブ・ジョブズの映画と
『自分じゃないか』を参考に書いてみました。

人が安定を求めたとき、
ひょっとすると
仲違いが起こるのかもしれませんね。
でも安定は成長しない。
気づいた時には、
時代に置いていかれるんだと思う。
その証明が、
ASKAさんやASKAさんよりも上の世代の
ミュージシャンが今も歌い続けていること。
ずっと前進進化を続けている。
だから、若い時よりも、人をより魅了する。
その魅了された人は、
出会えたことを愛おしく大切にする。
そんなふうに思います。

(ニックネーム)
ねね&杏寿
(旧ひまわり&洋ちゃん)
(Instagram)
https://www.instagram.com/himawariyangchiyan/

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参考にした曲
ASKA
『自分じゃないか』
作詞作曲 ASKA
(2020.9.18配信)

YouTube
【ASKA Official Channel】
『自分じゃないか』(Audio Teaser)
https://m.youtube.com/watch?v=6fY6mPsTqTQ

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