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#16 効果があった、引きこもりの本

こんにちは、ひまわりです。
統合失調症の子どもの母です。

息子が入院する1ヶ月前、急激に統合失調症の症状が出て、親子で大変な日々を過ごしました。その時に出会い、心に響き実際に効果のあった、引きこもりの本をご紹介します。

以前の話しはこちら↓


1 この本にもっと早く出会いたかった!

息子が不登校になった6年程前は、今よりは不登校や引きこもりの本の数も少なくて、これだという本に巡り合えず、それからあまり見なくなっていました。

それなのに、なぜ1ヶ月前にその本を見たいと思ったかはよく分かりませんが、出会うべくして出会ったのではないかと思います。

一見、当たり前のようなことが書かかれているようでも、著者の経験から伝えられる、子育てに本当に大切なことが載っています。不登校、子育てにおいても参考になりそうです。

この本にもっと早く出会いたかったと思います。

2 どんな本?

引きこもりに悩む家庭の相談に乗って、18年以上になる著者。
相談件数は18年で延べ2万件以上とのこと。この経験を通して編み出した、引きこもりを回復するための指南書となっています。

1時間半くらいで一気に読め、引きこもりの本人たちからのメッセージも所々に載っていて、ハッとさせられる内容になっています。

3 私が響いた、親ができること

この本には、親ができることが書かれていています。その中から特に響いた言葉を抜粋します。これ、まさに私でした。

①子どもが求めている「being」を満たしてあげる。

子どもは「being」を求めている。
「being」とは、生きていていいのかという自分の存在そのものや、価値感覚や生きがいのこと。

世間や親は「doing」=何をするか をしてしまっている。

②子どもの話しには「そうそう教(きょう)」

子どもが何か話しかけてきた時に、ただ「そう、そう、そう」を繰り返す。
「あぁ…そうなの」「え!それで」「え…そうだったのね」と相づちを打つ。名付けて「そうそう教(きょう)」をやってほしい。

つい「そう…は言っても、お母さんだってこうだったのよ」と話を返して「そうは言っても教」になっていないか。さらに途中で「でもね」「だけどね」「だってね」の3D(スリーディー)になってしまう。いつの間にか、話し手と利き手が入れ替わってしまう親御さんが多い。

4 本を実践してみた!

わが家の場合、相談に行くものの、「見守っていて」と言われ続け、けれどずっとどうしていいのか分かりませんでした。

入院1ヶ月前危機的な状況になった時に、夫婦でこの本を読み、実践しました。

入院1ヶ月前の息子は心身ともに疲労困憊している状態。被害妄想もあり、親ですら敵のように振る舞う有様でした。そんな状態の中、小さな頃に戻ったように、たっぷり甘えさせ、話してきた時は手を止めて目を合わせて、話しをしっかり聞くように心がけました。

この時は親子で全く余裕もなく、この危機的な状況じゃないと、わが家の場合はできなかっただろうと思います。

実際に実践してみて、元々無口な息子だったので、私もついつい「そうそう教」ではなく、話しがちゃんと聞けていなかったと、今までの子育てを振り返って反省しました。

また夫は、体育会系で息子に厳しめで、本人に任せているようなところがありましたが、この時初めて、真剣に息子に向き合ってくれたように思います。息子はそれはそれは嬉しそうでした。

この時大変だったけれど、息子に真剣に向き合ってよかった。

息子に大切な何かを教えてもらった気がします。
著者の方にも心より感謝します。


ここまで読んでくださって、ありがとうございます!

ひまわり






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