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実はこういう塾でした!

今日は、ちょっと時間的に余裕があったので、お迎えに来られたお母さまと面談をしました。ちょうど指導報告をしたかったので、書面にしておいたのですが、お母さまも時間がおありのようだったので、教室でお話しすることにしました。

私は、お母さま方にもっと楽しく生活してほしくて、ある勉強をしていました。子育て時代の自分を振り返っても、それ以外のところでも、みんなの考え方ひとつで、もっともっと楽しく暮らせるのになあ・・・、と思ってもいたのです。それに社会全体にとっても建設的なのになあ、という思いもありました。

数年前、ある先生筋の人から、その試験を受験するより、今の仕事を充実させる方がいい、と言われ、心の中には反抗的な気分いっぱいでしたが、まあ、相談室があるからいいか・・・、とある意味妥協点を持ったのでした。

今日、そのお母さまが、
先生疲れませんか?今だって、私と話す時間、ちょっとホッともできただろうに・・・、とおっしゃったときに、思わず言っていたのは、

家の教室は、しあわせるーむ付きですから・・・。

という言葉でした。

相談室で、ご相談を受けて、お母さまが気持ちを落ち着けられて、お子様が入塾されると、大変に効果的です。
あるいは、お母さまがご相談に来られて、そして、お子様が入塾されて、面談でお母さまのご相談をお聴きするのです。

今年、心理学の方面に進んだ卒業生と話していました。私も、大学時代、専門分野か!?というほど心理学の専門科目を取って、勉強しましたが、心理学に興味があるなんて、自分自身のどこかに解明したいものがあるのではないか?と思っています。大学時代には、ずいぶん色々抱えていると思っていた自分が、意外に、相当にまともに生きているのではないか?と思えてきたのは最近です。私の方が深く考えていて、その考え方はそうそうおかしな考え方ではなかった、と思ったのです。

その彼女と、今は卒業生になってしまった彼女と話していたのですが、親御さんが変わると、子どもの成績って、すぐ伸びるよねー!と、つい先日まで教え子だった卒業生とまともに大人の会話をしていました。
すると、思い切り納得の様子で、それはそうですよねー!
と返されました。

お母さまのご不安を取り除く、そこまで行かなくても、軽減させていただくことができれば、私たちの仕事の大半は終わります。
後は教科指導だけですから。
教科指導ほど簡単なものはありません。
だいたい、教科など、勉強する内容と時間の掛け合わせですから。

親子で意見が食い違う場合、また、食い違っても、お子さんが明確な意思を持って、勉強に対して、親御さんに頼み込むほどの気持ちがあれば、それは相当ご本人が成長していますから、伸びようもありますが、だいたいにおいて親御さんからの後押しで、勉強する場合、ご本人が良い状態で勉強することが効率的なわけです。無用に心配していると、心配の種は増えて行きます。増えた種は確信として親御さんの心に育って行き、いつまでたっても、心配は尽きなくなります。

信じられることと、不安がられて、口やかましくあれこれ言われることと、どちらがお子さんの勉強が進むでしょうか?

当然に、信じられて、それとなく応援される方ですよね?

でも、私も一母親として、心配する気持ちはとてもよくわかります。だから、完全ではないものの、少しお話をすることで、お気持ちを調えて、一緒に受験を乗り越えていただきたいのです。
でも、そこにはちょっとした願いも込めています。
大学に入った後、社会人になっても通用するような人になっていてほしいのです。何も友達をたくさん、とか、誰とでもうまく行く力、などと思っているわけではありません。
人生にはいろんなことがあります。
それこそ、自然にいけば、親の方が早く死ぬことになるでしょう。
いつまでも子どものそばにいて、心配することもできません。
子どもたちは子どもたちで、自分の人生を歩んでいきます。
その中で、人間だから失敗もするだろうし、わかりやすく言えば失恋して、死にたくなるような思いもするかもしれません。
そんな時は、悩むのがいいのです。
なんで失恋したのかな?と、真面目に悩めばいいのです。
悩まない人がスマートでいいわけではない。
悩む時には悩めばいいし、落ち込む時には落ち込めばいい。
意外に落ち込むだけ落ち込むというのはいいかもしれない。
ただ、失敗した後に、落ち込むだけ落ち込んだら、自分の脚で、しっかり立ち上がって、また前に向かって進んでいく力をもってほしいのです。
成功か失敗かしかない極端な考え方ではなくて、学びという、過程の大切さを学べば、どこに行っても通用すると思うのです。

受験はわかりやすく結果が出ます。
ある意味、平等な試験です。
あれこれ言われていますが、原則的に、努力して、点数が足りていれば合格し、足りていなければ不合格になります。そして、合格するまでの足りていないところは、結構明確に見えるようになっています。

だから、歩ける自分にすればいいのです。
受験というレースを自分の脚で歩いていける自分にすればいいのです。
そうすれば、一番でなくても、そののちに歩いて行かなければならないレースも歩ききることができるようになります。
そのために、受験という経験はいいものだなあ、と思うのです。

そんなお子さまの受験だけではなく、ご自身も楽しく暮らして言っていただけるように、しあわせるーむはあるのだと思っているのです。

最近、どんな小さなこと、それこそ、点数が上がっても、その点数が、短期記憶によるものみたい・・・、と落ち込む要素を探して来られているようなお母さまがいらっしゃいました。しあわせるーむでの相談の後、数年後にお子様が入塾されました。
テストの点数が上がっても、お母さまの心配はなくならない。
少しずつやり取りして、とうとう言いました。
教室に来ているときだけの勉強だけでいいではないですか?
学校のいろんなところで活躍している彼です。全然勉強しないのなら、教室に来ているときの勉強だけでいい、と思い込めば、それ以外の時間にしている勉強は全部プラスになります。
一日○時間勉強しなければ・・・、と思っていたら、教室に来ているときの勉強だけではマイナスになります。
どっちみちしないのなら、プラスになる考え方の方がお子様にとっていいことになるに決まっています。
春休みにお話ししました。
教室に来ているときだけの勉強でいいではないですか・・・?

そうすると安心されたようで、その後、お母さまに、最近どうですか?とお聞きすると、
頑張ってます!
とのこと。
お子様が、最近、100点ばかり取って来るそうです。
ご本人が、最近、テストが調子いいんね!と言っておられます。

ニワトリが先か、卵が先か?

心配されなくなったから、安心して勉強されるようになったのか?それとも、お子様の調子が良くなったから、お母さまのお気持ちが明るくなられたのでしょうか?

それはわかりませんが、とにかく、楽しい気持ちになっていただけたのなら嬉しいなあ・・・、と思っています。

そのあたりのコツは、親御さんとお子様の微妙な相性とも絡んできます。だから、お一人お一人とお話したり、お子様のタイプを見極めたりしながら、指導しているのです。


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