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まだまだ勉強不足ですが大好きな荘子ー何気にスマートなイケメンのような気がするけど?

大学の卒論が、なぜか日本近世文学、上田秋成の『雨月物語』でした。
本当になぜかわからない。
近世初期の仮名草子から始まって、なんとも健康的な井原西鶴。今でも西鶴は何気に天才だと思い、読むたび、

この人、すっごいなあ・・・。

と感嘆のため息をつく。
生徒の前で、色恋話をし、借金取りの話をし、これがホンマに大学受験かいな?と思うような話を展開する。昔取った杵柄。
何気に西鶴の日本文学史上の功績(この方に功績などというのは、ちょっとなんか違う気もする・・・?)を語ってみたり、『好色一代男』の主人公世之介を明石家さんまさんが演じて素敵だったことを話してみたり。おそらくは日本初のエロ本。とんでもなくセンセーショナルに登場した時代の寵児西鶴・・・。
『源氏物語』と語るときにはとんでもなく女人たちの感情に共鳴し、周りの先生方が、

きっと先生は源氏がご専門なんだわ・・・。

と思ってました!と言われて、エエッ!?と思う。

話はいつものようにまた逸れた。
秋成である。
大阪の遊女を母とするらしく、薬師もしていた町人であり、科学者であり、学者であり、そして作家であった。
その著作である『雨月物語』には、中国の文学『聊斎志異』や『荘子』の「斉物論」からの引用が多かった。秋成自身も、相対的なものの見方をする。そうしなければやっていられなかったという人生でもあったのだろうと思う。
つまりは本居宣長のような、言わば絶対的名声やいわゆる目に見えた出世をした立場でもなく、自らの生き方を相対的に見るようになったのではないかと思っている。それが私には秋成特有の一種の言い訳に思えたりもする。
この二人、「日の神論争」でやり合ったことでも知られるが、勝利した宣長ではなく、秋成の方が科学者としては優れていたという話である。詳しく知っているわけでもないけれど。

大学時代、少々悩みもなかったわけではない私も、どこか荘子の「斉物論」に惹かれた。
そのために、第一子である長女には、その話から名前を付けたといういきさつもある。よほど好きだったのだろう。

その荘子について、素敵な記事を見つけた。
凪平さんは、たくさん中国古典から素敵なお話を書いてくださる。
今回はビジネスとの関りからも納得できるし、応用させていただきたいお話で、挙げてくださった本は全て関心があるもので、すぐにアマゾンのサイトへと飛んで、注文したり、読むことができるようにした。
正直届くのが楽しみ。

私は若いころは特に、振り返りばかりをしていた。
だから、周りに呆れられていた。
誰もそんなこと考えない、と言われていて、付き合っていた子にも、

それ以上考えたら、○○○(私のニックネーム)から「まどう」になるんじゃない?

と言われた。つまりは「惑う」になるというわけ。
でも、反省した後はそれなりに脱皮があり、私なりに成長していることを周りも認めてくれていた。
高1の時クラスメイトで仲良くしていた、ザ・女の子みたいな3人組の友達からは、私がどんどん遠くに行っているみたいに成長してるよねえ・・・、と言ってもらった。
そうそう部活がすごかった。
あの時代がなければ絶対に教師になどなれないむしろおとなしい子だった。
いや、生徒たちには黒歴史として語ることの多い高校時代である。
あの時代がなかったら、私はおとなしいいい子でいられたのに・・・、といつも思う。
その代わり社会貢献度はもっと小さかったのではないかな?とは思ってはいるけれども・・・。(笑)

振り返りだけはしてきた。
何が良くなかったのか?もっと自分ができたことはないか?

それは大学に進んでもそうだった。
これ以上できないというくらいに忙しくし、勉強もしたし、部活もそこそこではなくやったし、バイトもした。
そして、阪急電車に乗りながら反省していた。
反省する力だけは誰にも負けない。
そして、同じことを二度としないようにする。
ただし、情に厚い面がないとは言えないので、それは認めているので、変な人が登場して、何か発覚すれば離れはするが、まあほどほどに面白い人たちが寄って来て、なかなかに面白い経験をすることは数知れず。(笑)
人間関係的にも、開業して、一応ビジネスでないこともないので(多分にいつまでも教師であることが買ってしまいがちでこれは反省してもなかなか抜けないけど。いつも反省。)、いろいろ勉強させてもらっている。サラリーマンの妻としてだけよりも、学校現場で働いていたりその他の教育現場で働いていたときよりも、その時の学びも素晴らしかったけれど、やはり自分でやっているとなかなかに面白いものである。
それまでは横目に見ていた経済界の動きにも興味が出て来るし、お金が絡んだときの人の動きもわかり、心理学的にもおもしろい。

毎日反省している。
一日の使い方。仕事の仕方。
仕事と趣味の配分。
なぜレシピ研究が進まないのか?なぜ洋服一着作るのに時間が掛かっているのか?
なぜ実務が嫌いなのか?
いや、嫌いなどというより、指導より先に実務をするということを自分に許せないのだと思う。

生活の一番最初に来るのは指導。
それにまつわるあれこれ。

そしてその後のあれこれ楽しい工夫など。

全部やりたい。
自分でやりたい。

だから私は反省を重ねる。
そして、昨日よりたくさん楽しいことが一グラムでも多くなるように、あれこれやっている。

それを、何気にイメージ的には、どうも老子よりもイケメンでシャープで知的でスマートな荘周さまにお認めいただいたようで、あのトヨタも反省を重ねているようで、昔、

反省ばかりして偉いなあ・・・、と思ってたよ。

とあきれ顔で言われていた私の生き方をちょっとばかり肯定していいのかな?と嬉しくなってしまったのである。


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