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ドキドキワクワクのナイトミュージアムへ。「ハリー・ポッターと魔法の歴史」展

願えば叶う、なら魔法使いになりたい

「強く願えばそれが本当に叶うよ。
だから、毎日頭の中で、願い事が叶った自分をイメージし続けてね。」

母からの教えを忠実に守り、当時中学生だった私は、毎晩こう願い続けた。
「私は本当は魔法使い。ある日、ハグリッドみたいな森の番人が、ホグワーツへの入学通知を持って迎えにやってくる。」

せめて夢だけでも魔法の世界に行きたいと、毎晩枕の下に、分厚い本を敷いて眠った時期もある。

人生で最初で(おそらく)最後のファンレターを書いた。英語で。
本気で英語を身につけたいと思った、最初のきっかけだ。

ハリー・ポッターのリアルな世界

いろんな意味でのめり込んだハリー・ポッターの展覧会が、開催されている。

魔法使いが学ぶ錬金術や薬草学、占い学など10つの科目に沿って、ハリーポッターの世界や魔法の歴史を辿る。

面白いのが、フィクションのハリー・ポッターの世界と、ノンフィクションと言えるであろう魔法にまつわる書物や骨董品、絵画が入り混じって展示されている点。
このノンフィクション側の展示物は大英図書館の所蔵で、大英図書館の大規模な展覧会が日本に巡回するのは初めてなのだそう。

ノンフィクション側の、古くから人々が信じていた魔法や魔術がミックスされていることで、リアル感を持って、まるでハリーたちと一緒に魔法学校生活を送っているような気分を味わえる。

例えば、ハリーたちが薬草学の授業で使う温室で遭遇したマンドレイク。
引っこ抜くと甲高い鳴き声をあげるあの植木。
実際の魔法史でも、呪いによって姿かたちを変えられた人を元の姿に戻すために使われる薬草だそうで、マンドレイクの根っこが展示されている。
見た目は、ヒゲを生やしたおじいちゃんがうめいている感じ。

さらには夜の美術館の訪問が、個人的にはワクワク倍増。
昼間と違ってシーンとしていて肌寒く、非日常感が増すのだ。

てっきり展覧会の主な訪問客は、私と同世代のハリーポッター全7章読破世代かと思いきや、現役小学生から高校生までの若い世代も多く訪れていることに驚いた。
「ファンタスティック・ビースト」シリーズに続く話だからか、カバーがリニューアルされたからなのか。

約20年前から初期シリーズの本と映画を見て以来ご無沙汰していた私でも、すんなりとその世界観を思い出し、「そうそう、これこれ」と過去の記憶をたどりつつ、楽しめた。

兵庫の次は東京でも開催されるので、今ハマっている方も昔好きだった方も、ぜひ。

いつの時代でも、魔法の世界は夢がある。
今晩、夢に出てきたらいいなと思いつつ、おやすみなさい。

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