私の考えていること。

私は生まれてこない方が良かったのかな。

よく考えていること。

私にはよくできた弟が一個下にいる。

すごく手先が器用で、なんでもでき、心が非常に優しく、家族だけではなく、友達みんなから愛され、周りが見えていて、努力家で真面目な性格である。

本当にすごいいわゆる、ちゃんとした人である。
私も弟が大好きである。でも時々、なんでも持っている彼をとてつもなく羨ましく感じる。

幼い頃から、そんな弟に対し、私は手先は不器用、余計なことにたくさん目移りし、少し手を出して止めるトラブルメイカー、サボり癖がある、だらしがない、努力家ではなく、ひらめきタイプ、人前では優しいが心を許すと我儘。最悪な人間で、何一つ勝てることがない。

私は弟にいつも勝てなかった。何をしてもできるのは弟で、頑張りを認められて両親や褒められていたのは弟だった。そして、両親とそりが合うのも弟。私は2リに似てなくてそりがあわなかった。

もちろん、お母さんやお父さんも大好きだ。機嫌がいい時は特に好き。でも、私がヘマをやらかして機嫌が悪い時は、

「あんたなんか死ねばいいのに。」
「生まれてこなきゃ良かったね。」
「しっかりしなさい。」
「ちゃんとしなさい。」
「弟、お姉ちゃんみたいになっちゃダメよ、絶対。落ちこぼれだから。」

っていう言葉を母から浴びせられ、父からは暴力を浴びせられた。

しっかりしないと、ちゃんとしないと。って頭の中ではわかっていても、しっかりって何?ちゃんとってなんだろ?私は私の中ではちゃんと頑張って生きてるのに。といつも疑問が残った。

母はどうやら、社会に波風立てず、疑問も抱かず、しっかりと染まりあげること、うまくやっていくことを、ちゃんとすると言っていた。
父も、母も、母の母も、私の家系はみんな、努力家で地に足がついている人たちである。仕事も、一生懸命一つのことをやり、一生安定した収入の職業(公務員、薬剤師)で、毎日家族のために働いてくれる。本当に有難いし、それで私たちが生きれてるのだから何も言えないが、弟も、社会人1年目の年になり、母たちと同じ道に行った。人生の目標達成のために着実と階段を登るため、興味のある企業に入った。実に姉としてはおめでたい。

でも、私として、素直に喜べない自分もいる。
私は小さい頃から、社会にとって、みんなにとっての普通ができない子だった。

幼稚園、小学校、中学校、高校。

みんなと同じ行動をしようと思っても、関心が皆と異なっていたり、みんなが気づかないことがどうしても気になってしまったり、集団で動くことも苦手だったため、校外学習で班行動していても、電車を1人だけ降りれなかったり、みんなについて行ってるはずなのに、1人だけ取り残されて迷子になったり、トラブルを起こしすぎて、学校内でも、外でもトラブルを起こしまくり、苦労が絶えない子供だった。

うちは、女は私立で整えられた環境で伸び伸びと、男は公立で自由に根性を。という教育方針だったため、私立で、何度も受験のために塾に通わせてもらったが、塾講師の死んだ目、青白い顔や、解説書をそのまま棒読みしている姿に疑問や怒り、つまらなさを勝手に感じ、反抗的な態度をとってしまったり、国語の授業では、深読みしなくていい文章に対し、深読みしすぎてしまい、担当の先生に聞いても答えられず、
美術の授業では、デッサンを好きな場所からしなさいという問いに対し、だれとも被らない、気づかなそうな場所でして、柱に空いてた穴ボコを頭を逆さにして逆から見たスケッチをするという、本当、今だからわかるけど大人や、教育者からは扱いにくいような、手のかかる変な子だった。嫌われていたかもしれない。

友達もヒエラルキーの中に自らが入るのと、誰かといつも一緒にいることが嫌で、ヒエラルキー関係なく、仲良くしたいグループを三つぐらい兼業して、ご飯とかも行き来していた。新しい人好きで、挨拶する友達がどんどん増える一方で、本当に悩みを話せたり、打ち明けられる友達は誰もいなかった。小学校の時、大好きな友達が縄跳び大会で準優勝で、悔し涙を流していた時、私は優しい言葉で慰めるよりも、面白いことをやって笑わした方がいいなって思い、
思いっきり変顔したら、何やってんの?今ふざけるところじゃないよ。って、その子取り巻きの子に言われて総スカンをくらってしまった。他にも、体育でペアを作った時、1人余った子が泣いちゃってたら、私はもうペアがいるのにその子に感情輸入をして、可哀想だって大泣きして、その子に嫌われたこともある。
高校2年生の時、口が悪くてあんま人気がなかった担任の先生を、友達が教育員会に訴えようと、校長先生にみんなで密告しに行ったことがあった。でも、その後、何も知らないで退学になってしまうのはかわいそうだからと、私だけ担任の先生とはなし、全部話した上で、先生、辞めないでねと涙ながら訴えたこともある。

ある意味、感情豊かだけど剥き出しで、いつも周囲の人に迷惑をかけてしまってきた。ごめんなさい、、。散々、泣き虫だ、弱い。もっと強くなりなさい。と言われ続けてきた。
でも、当時の私はそれが普通で、自分らしく生きていると、必ず輪から外れてしまうような子だった。

だから、社会でうまく生きる事、ちゃんとすることが私にはとても難しくて、辛い。

人はこれを個性と呼んで、いいな、と羨ましがるが、私はこの違いを、上手く無くして世間を渡って生きている器用人間の方が数倍も羨ましく、もし、私もそうだったらもっと上手く生きれたのになと考えてもしまう。変わり者として、個性を手に入れたけど、社会に何も疑問を持たずに、そのまま生きていける人生は羨ましかった。


そんな時、TOKIさんのBIRTHという曲に出会った。参加した3泊4日合宿で、その曲について歌ったり、ダンスをみんなでするというものだった。

BIRTHの歌詞である。この曲は、TOKIさんが生まれてくる子供を思って、奥さんに書いたもの。

すごく優しくて、ロマンチックな歌詞。

私はこの曲を自分と、私の母に当てはめて聞いていた。ちょうどその日は誕生日だったから、生まれることに関しても、普段よりも、周りの人に感謝したくなった時でもあったからだ。

この歌詞で、特に響いたのは、
「個性や強さや弱さを 病気や障害それらさえも選んだの。これがママへのプレゼント」
の部分。

私は個性や弱さ、私が色んな余計なことに手を出して引き起こす障害によって、母に迷惑をかけ、散々怒られてきた。貶されてきた。
あぁ、弟だったら。こんな時、どうするのかな。怒られないのかな。私だから、、いらないな。生まれてこなきゃ良かった。弟だけ生まれて来れば良かった。

いつも怒られるたびに思っていた。こんな個性や、弱さ、障害さえなければって。


でも、この歌と出会って、あぁ、私が好んで選んだんだ。それさえもお母さんへのプレゼントなんだ、って思って、何回か聞いても涙が溢れてきました。

なんでだろ、って考えたら、多分お母さんに、両親に、弟に認めて欲しいんだっていう言葉が浮かんできた。

愛されていないわけじゃない、ちょっと愛も感じる時もある。家族も仲が悪いわけではない。普段は仲良しだけど、ちょっと口喧嘩がそこらじゅうで起こっているだけ。可愛いお母さんと、優しいお父さんと、器用な弟。すごい素敵な家族に、ちょっと出来の悪い、不器用な娘が生まれただけ。

そんな、ちょっとだけな家族に生まれた私は、友達みたいに家族の中も悪くないし、そこまでいづらくないし、片親じゃないし、貧乏でもないから、恵まれてる方なんだけど、逆に、型がないからハマらないから、苦しんでいます。
家族は嫌いじゃないけど言葉にならない孤独をいつも抱えてきました。

でも、そんなちょっとだけの家族のもとに色々プレゼントを持った女の子が生まれて、もっと歓迎されたかった。生きいてくれてありがとうって言われたかった。言われたい。
誕生日は、ケーキを食べ、プレゼントを渡し、何気なく、誕生日おめでとうっていう。

小さい頃はすごくそれだけでも嬉しかったし、歳をとるのは幸せだった。でも、17歳以降はあまり楽しくなくなった。ても、お祝いしてもらうのは、たくさんの死んじゃう人がいる中で、生まれてきたいのに来れない子がいる中で、あなたが生まれてきて来れて本当によかった。〇〇年間生きていて来れてありがとう。また来年の誕生日が迎えられますよーに。ってことなんだと思う。

誕生日の日、普段は家族や、1人で過ごすことが多かった私にとって、合宿中にたくさんの人に祝ってもらえる経験がなくて、すごい嬉しかったのを覚えている。

壇上からみた景色はすごい暖かくて拍手の音が心地よくて、あ、あ、生まれてきて本当良かったんだ。今まで生きた私、おめでとうって素直に思えた瞬間だった。

弟と比べなくていいんだ。両親の目を気にしなくていいんだ。私の、変な私のままでいいんだ。そう感じた。

何が言いたかったかというと私もあまりわかんなくなっちゃったけど、生きててよかったと一瞬でも思わせて来れて、あの場にいた人、祝って来れた人本当にありがとうということです。

私も周りの人たちを全力で祝いたい。生まれてきて来れてありがとうって心の底から言いたい。

ちょっと違うかもだけど、私は絵を描くのが好きです。特に人物画。描くと、瞬間瞬間のその人の命の輝きをこの世界に刻むことができるからです。いつかは無くなってしまうものを残すことができるからです。
この行為も実は誕生日おめでとうと一緒かもしれないと思いました。
たくさんの人、もの、物語と出会い沢山残していきたいな。


とにかく、本当にありがとうございました。


何人かのノートの投稿をインスタで見つけて呼んだら全部すんごく素敵で、普段文章は綴らないから、すごく久々にnote書いたらすんごく文章が長くなってしまいました。
ここまで読んだ人いるのかな?読んでくれて本当ありがとうございました。

では最後、この言葉で締めさせていただきます。

「誕生日、おめでとう。」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?