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中三機械株式会社のロゴができるまで

中三機械株式会社は岩手県宮古市で
建設機械、一般機械などの販売・修理・レンタルをする会社です。

建設機械そのものもですが、命を預かる仕事になるわけですから、こういった業種のロゴは「信頼・信用」を感じるものにしたいのと、業種そのもののパブリックイメージの枠を大きく外れないものを考えたいと思いました。
(業界で異端です!とかだったらパブリックイメージとは異なるものも考えるかもしれないですね)

造形そのものに堅実さを

最初のnoteでhimaraya designのロゴマークのお話をしました。
ロゴを作るときの考え方について、規則性を持たせる、揃える、ということをまず頭に置いている、というお話をしましたが、こちらは特にそういうことを意識してつくりました。

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「信頼・信用」を感じてもらうためには、
造形そのものにも堅実さが必要だと思いました。

〈N〉〈A〉は同じエレメントで作られています。そのように文字を作ることによって規則性を高め、堅実さを感じてもらえるようにしました。
〈K〉に関しては斜めラインの角度が、N・Aとは合っていませんが、Kをはっきりと認識させ、可読性を高めるという目的と、全体のバランスを見たときに揃っていないほうが良かったので、あえて揃えませんでした。
半円を組み合わせた〈S〉は、機械的で角ばった印象のロゴに柔らかさを出すためと、建設機械のアームをイメージしました。

制作したものはロゴタイプの部類になるかと思いますが、ロゴタイプは文字として認識できることは言わずもがな、かつ、その文字そのものをブランドとして認知させていかなければいけません。amazonやGoogleなどはロゴタイプの代表と言えます。
やりすぎても、やらなすぎても、駄目。(なにもやっていないと感じるロゴタイプのほとんどは、実はしっかりやっていて、ここでいうやらなすぎは本当に何もやっていないことを言っています)端正に作りながらも、ほんのちょっとのひっかかりや違和感を隠して、見た人に印象を残していく。このロゴもそんなところを意識して作りました。

10年先、20年先、を考える

これはどの仕事でも意識していることなのですが、わたしたちはいつも、長く使われることを意識してデザインを作ります。企業ロゴに関しては、特に強く。10年先、20年先。わたしたちの作ったものが企業そのものを表現し続けるのか、認知されるのか、古臭く感じないのか。そうゆうことを確認しながら企業ロゴを作っています。

中三機械株式会社のロゴも派手ではありませんが、端正で信頼感のある、長く使い続けられるものができたと思っています。

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