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社内SE・情シスの評価について考える

はじめての評価面談

最近評価面談があったこともあり、社会SE・情シスの評価について書いてみようと思います。

ちなみに、1年ほど前まではSES企業で、インフラエンジニアとしてSIerに常駐する形で働いてました。

>>【体験談】文系のIT未経験が新卒でSES(客先常駐)に入社した話

なので、SIerとしての評価されることはあっても、情シスとしての評価は今回がはじめて。

今の会社は4月に評価面談があるため、この1年間を振り返って自分のやってきた成果を頑張って絞り出し、そして上司へアピールしなければなりません。

自身の成果を振り返ると、主にこの3つを頑張ってきました。

・社内システム基盤の管理
サーバやらNWからFWやらの構築〜運用

・問い合わせ対応
NWエラー、PCトラブル等

・非定例業務
オフィス増床や移転対応、障害対応

特に、去年は3回も移転や増床があり(多すぎ)、オフィスのインフラ設計から構築までの経験もすることができました。

情シス未経験からのスタートを考えると、それなりにイイ評価をしてくれるのではと期待してたわけです。

意気揚々と上司へ評価シートを見せると、開口一番、上司から衝撃の一言。

上司:書いてあることって成果というより記録だよね
私:😱😱😱

上司曰く、成果というのは、

未定義な課題を自分なりに見つけて解決・改善まで持っていったこと(まあそこの定義は会社によって異なりますが)。

つまり、私が書いたサーバやNWの構築や運用管理は極端な話、

上司:社内SEとしてやって当たり前なことだよね

ということ悲。

私:いや、じゃあ何書くんすかww

まあ最終的には、なんとか振り絞って評価シートを修正したわけなんですが(無事昇給)、社内SEや情シスの評価って、なんか特殊ですなーと思った一件でした。

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導入が長くなりましたが、この記事を通して、社内SEや情シスが、会社から、

・どう評価されるべきか
・評価を上げるにはどうするべきか

についてちょっと考えてみます。


社内SE・情シスの評価は減点方式?

そもそも、情シスの目的とはなんでしょうか?まあ明確な答えがあるわけではないですが、我思うに、

社内ユーザの快適な業務をITを使って快適にする

ことだと思います。

社内ユーザがいわばお客様です。そして、営業や開発、マーケティング、カスタマーサクセス等の商材に関わる彼らが、快適かつ効率的に仕事をできる環境を提供するのが、情シスの務めだと思います。

なので、社内インフラは常に正常稼働しているのが当たり前。エラーは未然に防いで当たり前。

たとえ、こちらの人為的なミスでなく、システム的なエラーであっても、ユーザより先に検知しないといけません。

SLA厳しくないすかww

なんとかエラーを解消しても、それが仕事だから当たり前だよね、みたいな(勿論感謝してくれる人もいます)。

こうしてみると、情シスの評価って減点方式のように感じます。加点をめざすより、次第点を維持していることが重要で、エラーがあれば減点されていくような。

まあ情シスってそもそも管理部門だし、直接利益生み出すわけではないんでね。どうしても、保守運用に時間の大半を割きがちになります。

つまり、情シスの仕事は「現状維持」重視といえます。

ただ、それだけだと、評価面談で上司から言われた「成果」には結びつきません。


守り+攻めの情シスをめざして

情シスの仕事を「成果」に結びつけるには、現状維持するだけでなく、改革心を持つ必要があります。

先に説明した「現状維持」重視てきな情シスのことを、最近ではちょっとネガティブな意味で『守りの情シス』とか言ったりします。

いっとき情シス不要論が騒がれたのもその所以に関するところ(あと当時景気も悪かった)。

じゃあ評価をあげるにはどうすればいいのか?

そこで登場するのが、『攻めの情シス』の考え方です。

『攻めの情シス』では、これまでの保守運用業務(守りの要素)だけではなく、ITサービスやツールを積極的に活用(投資)して業務改善・効率化することで会社に貢献していく(攻めの要素)ことを意味します(引用元)。

もちろん従来の「守り」も大事です。ただ、これからは「攻め」の要素が、情シス・社内SEの評価、ひいては会社の今後の発展にも繋がっていくのではないでしょうか。


「攻め」の要素をどう評価に結びつけるか

この攻めの要素を評価にどう繋げるか。

「攻め」と言えば、先で説明したようなイマドキなITサービスやツールを導入して業務改善・効率化、非常にスケールの大きな話になりがちですよね。

それも大切ですが、それ以上に求められる要素は、

①小さい業務課題をコツコツと取り組み
②可能な限り数値的な結果を目標化する

この2点が、業務改善・効率化を行う根本的な構成要素であり、最終的な評価につながることだと思います。

大きな課題も、結局は小さな課題の積み重ねです。逆に小さな課題も地道に対応していけば、結果的に大きな課題解決につながります。

また、数値等の具体的な目標を持つことも重要です(よね)。従来の情シスの仕事内容は、仕事を回す(現状維持)ことが中心で、他業種と比べて目的意識が低くなりやすいので。。


私が行った業務改善・効率化

じゃあ実際私はどう行動したか?

ここでは実際に評価面談で書いた、「攻めの情シス」として行った業務改善・効率化について一部纏めてみます。

具体的には、「工数削減」「業務フロー改善」「汎用化」に集約できます。

○工数削減(稼働削減)
課題:手作業による工数大
工夫:GASやVBA等を活用したコード化

○業務フロー改善
課題:作業手順の煩雑さ
工夫:既存業務の集約、フローチャートによるフロー可視化

○汎用化(標準化)
課題:作業の属人化
工夫:手順化、他メンバー教育

まあ記載した通り、大したことをやってるわけではなく笑。

ただ、小さいながらも自分なりに課題を定義して、目標を数値化・具体化していくよう意識して頑張りました。小さいことですが、結果としてそれがこちらの運用稼働削減や、ユーザにとっての業務効率化につながってきます(もちろん数値がすることが大切)。

たとえ小さいことでも、結果としてコミットしていれば、会社は評価してくれるものです。


まとめ

情シスもまだまだ伸びしろあるということですね笑

少なくとも今回のコロナ対策で、社内における情シスの重要性は高まったはずでしょう。良くも悪くも・・・