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【体験談】文系のIT未経験が新卒でSES(客先常駐)に入社した話【続編:2年目】

待望の?続編書きました

今から約2年前、私が初めてnoteに投稿した記事でもある「【体験談】文系のIT未経験が新卒でSES(客先常駐)に入社した話」。

ありがたいことに、非常に多くの人に読んで頂いてます。閲覧数は現時点で約1.2万view。

ただ、そのうちの100回くらいはたぶん自分で読んでます(笑)

読んで頂いた皆様、ありがとうございます。

一個人の小さな経験談でも、色んな方に興味を持って読んで頂けるということで、調子に乗ってこの続編を書きました。

今回は、新卒SESとして入社した私が客先常駐エンジニアとして挑む、2年目を振り返ります。


[4〜6月]プロパーから告げられた新人卒業通知

上期の始まり、4/1。
今の現場に配属されて、2年目になりました。

まあ1年働いたといっても、入社して最初の2カ月は研修だったし、この1年でやったことといえば手順書の作成や、運用作業のWチェック、簡単なサーバ設定作業。

まあ2年目も新人のフリして、言われたことを中実にこなしながらラクできるかなーと、社会人としてあるまじきことを考えならがら出勤して席についたところ、隣の上司から開口一番いちなりこう告げられます。

上司「約1年間お疲れ様。もう2年目からは新人扱いしないからよろしく。仕事も自分で見つけてね♪」

自分「いやいや、今のスキルやスペックで、仕事ふってもらえるかよ!それなら、もっと早く設計や構築経験させてくれよ」

と心の中で思わず叫びました。

でも、よくよく考えると、私のようなちょっとでも楽して給料をもらおうと常に企てている輩にとっては、放置プレーはむしろ好都合。

ポジティブにサボれると理解しました笑

しかし実際のところ、私の部署に多くの仕事が入ってきてしまい、猫の手でも借りたいレベルで、わたしにも仕事が積み上げられていきました。

↑を告げた上司も、なんやかんや仕事をフォローしてくれたり面倒みてくれるいい人でした(前から知ってたけど)。

6月には、1年経ってはじめてのボーナスがありました。

昨年は入社して間もないということで雀の涙程度でしたが、今回は個人的には十分な額(まあ社会人2年目として普通)を頂きました。

素直に嬉しかったですね。

[7〜9月]初めての個別案件

7月から、初めて個別案件に関わり始めることに。

普段の通常業務では、常駐先の会社がサービス提供している、IaaS基盤の運用を行なっています。

ただ、通常業務に慣れたこともあり、また、1年目にCCNAやLPIC1を取得したことも評価され、プロジェクトに初めてアサインされました。

その案件は、とある会社がデータセンタ内にプライベートな仮想基盤とそのネットワーク環境を構築するもの。

構築の他にも、最終的に顧客へ提出するシステム全体の設計書や設定値等が記載されたパラメータシート、顧客が通常時、緊急時に運用する際の手順書の作成を行いました。

構築は楽しかったですが、そのあとのドキュメント作成がとても辛かったですね。

細かいパラメータ値を実際の構築した環境から調べたり、手順書のフォントや行間などを統一する必要があったり。

作成したドキュメントの中には、これって、顧客見るんか?と思われるような構築環境の補足資料を作ったりしていました。

個別案件をやりつつも、日々の運用作業も並行して行っていく必要があったのでまあ大変。初めて仕事をしていて「忙しい」と感じるようになりました。

まあサラリーマンにとっては忙しいことは幸せなことですし、充実していた時期でした。

これまでは通常の運用作業で既存のシステムを触っていた私にとっては、初めてシステムを位置から作る過程に携わることができて非常にありがたい経験でした。

SESの客先常駐という立場上、そもそもこういった個別案件に関わる機会はめったにあるものではないので、とても刺激になりました。

同時に自分の無知さの現実を突きつけられ、もっと勉強しなければと痛感しました。


[10〜12月]燃え尽き症候群

個別案件も無事完遂することができた一方で、個別その達成感の反動で一種の燃え尽き症候群に陥ります。

通常の運用も流石に1年半程度やってると慣れたもので、だいぶ心にも余裕が生まれてきました。

ただ、それと同時に通常運用の作業だけでは物足りなくなってきました。

運用作業はある程度同じようなことを繰り返すに過ぎなかったので、多少変化はあるにしても大幅にやることが変わることはありません。

まあ言ったら「飽き」ですよね。

1年目と同じように暇な時間が業務時間に発生したので、この時期はPing-tでLPIC Level2を勉強していました。

余談ですが、LPIC Level2はLPIC Level1より数段難しかったです。特に202は中途半端な暗記では太刀打ちできません。というか覚えることが細かくて大変。202は1回落ちました(笑)

私にとっては初めて資格試験に落ちた経験で、なけなしの15000円(合格しないと返ってこない)が無惨に散った冬の悲しい思い出です・・・


[1〜3月]現場や会社への不満が募り始める

無事LPIC Level2を取得。
仕事内容といえば、変わらず運用業務ばかりの日常。

まあその分仕事は楽だったので、自分としては暇な時間に自習もできてよかったのですが、流石にこのままだと将来がやばいなと。

大したスキルも身につけないまま社会人2年目が終わってしまうことに激しい危機感を感じ始めました。

年収も正直300〜400万のレンジ。仕事量の割にはもらってるかもしれませんがやはり少ないです。

もっと仕事量は多くていいから、せめて400万以上はほしいと感じ始めました。

なんせ昇給も3000円程度だったし、ボーナス査定も常駐先のビルのエントランスで10分営業さんと喋った程度で決まってしまうこと等、給料面においても今の会社に不満を感じ始めました。

そして何より、客先常駐していると所属企業への帰属意識がなくなります。

別に他の社員の方と仲良くなりたいわけではないですが、現場でプロパー社員同士が仲良く話している姿を見ると羨ましく感じていました。

だんだん転職意欲が高くなっています。


2年目を振り返って

通常運用にも慣れ、個別案件にも携わることができ、エンジニアとしては充実してきたものの、色々欲がで始めた2年目でした。

1年目は社会人として、そしてIT知識ゼロからのエンジニアキャリアスタートということで目の前のことに精一杯でした。

それが2年目になり、仕事にも慣れてきて心の余裕が出てきて、自分の環境を客観的に見ると意外としょぼいなと。

年収面もそうだし、仕事のレベルもそんなに高いものではない。

まあそれはすべて自分のスキルや経験から乏しいからなんですが。

今思えば、社会人1年目のときにもっと早く気づくべきでした。

いろんな危機感を感じたことから、3年目でついに転職活動を始めることに。

そのあたりは余裕があれば、また続編を書きたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。