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黒板が使えない

一昨日、とある県の私立高校の選考を受けてきた。

選考内容は面接と模擬授業なのだが、この模擬授業が当日にお題を渡されるパターンだったので、泣く泣く黒板を使って授業をした。

というのも私は普段から手と口の動作バランスが悪い。講義の中で黒板を使って模擬授業をした時でさえ、黒板に書くと話せなくなり、話すと黒板に書くのを忘れる…といった現象が起きているくらいだ。

だから、1つの解決策としてパワーポイントと授業プリントを使うようにしている。授業日までに資料を作り込み、それに沿って授業を展開するといった感じだ。

しかし、冒頭で述べた採用選考の形式だと授業の資料を作成する時間はない。仕方がないので、思いついた導入を少し入れて黒板で授業した。案の定、口で説明したらトコトン突っ走り、思い出したかのように板書をし、さらに前を向くのを忘れるという絶望的な授業を10分間も校長と副校長の前で行った。終了後はこんな感じだった。

校長「お疲れ様。暇人さんはバイトとかで教えた経験はないんだよね?授業は大学の講義でしかやったことないんだっけ?」

暇人「はい。人に教えたこともないですし、授業も講義の中でしかやったことがありません。」

校長「普段の授業ではどういう風な授業してるの?」

暇人「普段はパワーポイントと授業プリントを使っています。黒板はほぼ使いません。」

校長「なるほどね。やっぱり教えるのって大変だよね笑」

暇人「はあ、いつも試行錯誤の繰り返しです。本当に難しいです。」

結局、なんだかよく分からないFBをもらった。まぁ私立の試験は対策しても運要素も大きいので、仮に不採用でももう未練はない。落ちた理由を1つ挙げるとするならば、あの酷い模擬授業だろうか。黒板の使い方をもっと練習しておくべきだったと悔やんでいる。

とはいえ板書したらしたでグチャグチャかつ汚い字になるので、普段授業をするときはもう割り切ってパワポだけ使うようにしたほうがいいのかもしれない。まずは「社会科の先生=板書がきれい」という私が抱いていた幻想から改めるとするか。そうでもしないと自分の授業スタイルを認められなくなってしまう。

いずれにせよとにかくアクセスの悪いところに立地している高校だったので、仮に採用されても承諾しないかもしれない。校長先生も副校長の先生も気さくでいい人だったんだけどね。それより先生方は大体どの辺に住んでいるのだろうか?逆質問のときに聞いておけばよかった。


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