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第八話 良い友達・悪い友達

どうすべきか考えながら保健室登校は続けていた。ある日の放課後、T君が数人の友達を引き連れて、保健室に入ってきた。「一緒に帰って、その後遊ぼうぜ」嬉しかった。「うん。いいよ」と答えた私を見て、おばさん先生も喜んでいるような表情を見せた。

五人で帰ることになった。学校から近い順に周り、家に着いたらランドセルを置いて自転車を押しながら次の子の家へと向かう。祖母はとても嬉しそうにお小遣いをくれて、「気を付けてね」と言って送り出してくれた。

全員が自転車に乗り換えてから近所の駄菓子屋に向かった。もんじ焼き(もんじゃ焼きと似ているが小麦粉を水で溶いてソースで味付けしたものに、ベビースターやうまい棒等を潰して具材にする)を食べていろんな話をし、その後T君の家に行くことになった。

T君の家は共働きで夜までは親がいない家庭だった。割と裕福な家庭なのだろう。自分の部屋にテレビもビデオデッキも置いてあって少し驚いた。「ヤニ吸う?」一人がそういうと、T君はセブンスターと空き缶を持ってきた。今までタバコを吸ったことはもちろんなく、そうか、そういうグループなのかと思った程度で抵抗はなく、興味のほうが勝っていた。初めてのタバコ。一口目を口に含みそのまま煙を吐き出す。「フカシじゃんw ダサいからちゃんと吸い込めよ」タバコの吸い方を教えてもらった。最初はむせてしまったが、すぐに慣れた。

アレ観ようぜT君はビデオデッキにテープを入れ再生ボタンを押した。裏ビデオだった。初めて見た裏ビデオに私は興奮した。みんな恥ずかしさもなくズボンを脱ぎ、性器をさわりだした。横並びに座っている五人の中央にボックスティッシュが置いてある。この日私はタバコとオナニーを覚えた。

今回は少しずつ成長していき、環境に流されていく様子を書きました。

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次回に続く

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