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UXデザインやUXリサーチに活用される『KA法』に使える『KAカード』のFigmaウィジェットをつくりました

タイトルの通りなのですが、KA法という定性調査の分析やモデリングに使われる手法で使われるアイテムをFigmaのウィジェットにしてみました。

KA法とは

KA法とは、コンテキストインタビューや観察法などの定性調査から得られたデータを分析、モデリングし、ユーザーが求めている本質的な価値を導 出するための分析手法である。

KA 法を初心者が理解・実践するための研究

例えば「英語学習にお金や時間をかけている」人たちにユーザーインタビューを実施し、それらの記録から印象的・特徴的なことを抽出するにあたり、

  • ユーザー調査により得た出来事

  • ユーザーの心の声

  • 心の声に基づいた価値

といった雛形にしたがって書き出します。例として適切な抽出かわからないですが、次のようなものです。

  • インタビューでの発話
    「独学で勉強しても身につかない気がしているので、有料で先生とかをつけたほうがいいのかなーと考えてます。お金はかかるけど、お金をかけたほうが真面目に勉強するような気がします。

  • 出来事
    英語の勉強のために英語コーチングを申し込んだ

  • 心の声
    料金は高いけど、お金をかけたほうが勉強を続けそう

  • 価値
    英語を学ぶ習慣がつく価値

KAカードの例。出来事に「英語の勉強のために英語コーチングを申し込んだ」、心の声「料金は高いけど、お金をかけたほうが勉強を続けそう」、価値に「英語を学ぶ習慣がつく価値」書いている

これをカード型で展開し、似たような価値のものグループ化…といったことを繰り返して価値マップというものを作ります。 

価値マップの例。各カードがグループ化されているイメージ。
Goodpatch『「価値マップ」で引き出すユーザーの潜在ニーズ』より引用

より具体的なKA法の例については、羽山さんがFigma Communityに公開されているものもあるので、ぜひこちらも見てみてください。

今のところの機能

2023年10月27日時点では、次の機能を備えています。

  • 出来事、心の声、価値を入力できる

  • カードに番号やIDを振ることができる(手動)

  • 文字サイズを変更できる(大中小)

悩ましいのが番号やIDを振るところ。うまく自動で採番するようなことも考えたのですが、羽山さんの例をみてると「A」「B」などの分類をすることもあるようなので、いったん手動にしています。

あとは経験上、発話記録はエクセルやスプレッドシートで残すこともあるので、CSVインポートでまとめてカードを生成するようなのも妄想はしていますが、これも反応などみて考えてみます。

よければぜひ使ってみてください


明日の元気の素になります。