見出し画像

磯村 聡さん つながり自然農園

長野県佐久市の「つながり自然農園」の磯村聡さんにお会いしてトウモロコシのことを教えてもらいました。
磯村さんは自然農業の営みを周りにも浸透させていくような「うちやまコミュニティ農園」という一般の方が参加できる農園を指導していたりする方で、農作業をされている姿がとても美しかったです。

磯村さんの農園は街中から山へ車で10分くらい。
この日のトウモロコシの花を切る作業をされてました。

画像3

画像2

アワノメイガの幼虫が食べた茎の写真。

アワノメイガは花に卵を生み、幼虫がトウモロコシを食べてしまうので花を切る必要があるようです。自然農園は無農薬栽培なのでこういった手作業が必要とのこと。気がつけば周りには蝶やコウロギ、てんとう虫などがいた。

画像19

画像4

画像5

画像7

画像8

画像17

トウモロコシは背が高く、葉はなかなか鋭いので手を引っかかれました。そのためのアームカバー。半袖の私の腕は水ぶくれで真っ赤に。でも磯村さんはもうアームカバーが無くても腕の皮が厚くなっていて葉に切られても大丈夫とのこと。そういう体の変化って面白いなと思いました。

画像15

磯村さんは採れた野菜をできるだけ早く食べる方の手元に届けたいそうです。「スーパーに並ぶトウモロコシは収穫後から、どうしても食べるまでに3、4日かかり、糖度は時間とともにドンドン減って行くので、直送の方法がとても良いのですよ。」と教えてくれた。そういえば義母に聞いた「トウモロコシはお湯を沸かしてから収穫する」という話、半信半疑でしたが本当だったのか。

画像17

今年は雨が多くてトウモロコシにはなかなか厳しい環境だったそうです。太陽に浴びる時間が短いと光合成ができないので、生育不良を起こしたり害虫や病気に耐える力が弱まってしまうとのこと。トウモロコシの取れる期間は7月下旬〜10月上旬で、種まきの時期を変えてることで収穫時期を変えるのですって。生育不要があると収量のコントロールが難しそうだな。

画像18

トウモロコシのほかにミニトマトとお米を作っている磯村さん。今年は昨年に比べ農作物の種類を減らしたそうです。理由を聞くと「品目が増えると作業が増えてそれぞれの品に十分な手をかけるのが難しくなってしまいます。自分が不器用なだけなんですが、100%手をかけたものを出したいので」と笑って教えてくれました。笑顔の素敵な磯村さん。私は植えたら最後、環境次第で味が決まると思っていました。手の掛け方で味が変わるのか。

帰りがけにはお米についても小規模でもポリシーをしっかり持ってやれば、農家としてやっていけるという話も教えてもらいました。

トウモロコシやお米の話を気さくに教えてくれて、農業にとても関心がでてきました。最近、佐久の素敵な農家やそれに関わる人を知る機会が増えてきて、食料自給率200%というところだけでなくて人を知ることで、この地域がとても魅力的に見えてきて、佐久で生きていくのもいいなと感じています。

画像15

画像16

画像17

画像18

画像19

夕日の中の磯村さん。綺麗だな。

つながり自然農園 https://tsunagari-shizen.sakura.ne.jp


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?