見出し画像

何故だか急に足が立たなくなった

私自身のことではない。

私の88になる父のこと。

お正月 

久しぶりに家族が集まり楽しく食事をしていた父がその3日後

話しを聞くと団地の1階から8階までを

ワシも運動せな

と思い階段を登ったという。

何考えてるん自分の歳考えなあかんで

と57歳の弟が言ったのも

後の祭り…

そこから、父が階段を登った分落ちるように状態が悪くなった。

レントゲンを撮っても何の異常もなく連休明けにMRIの予約をしてきたのが金曜日。

土曜の夜

仕事から帰ると母からの電話。

お父ちゃん 水も飲まれへんようになった😨

様子を確認しに実家へ向かった。

無骨で頑固な父が 力なくしょぼくれて寝ていた。

どうしたん?足動かんの?

そやねん…しびれてもて…あかんわ…手ぇもしびれてんねん…とうちゃん…なんとかトイレに行こうおもてんけど立てんかってん…

そして連休明けの今日

MRIの検査の前に、行きつけの病院にまず連絡した

主治医がMRIはキャンセルして先に受診するようにと言ってくださった。

そしてたくさんの検査をして

入院することになった。

もう、自分の足では立てない

入院のあとは、リハビリ兼ねての老健へ

ということになった。

お父ちゃん、コロナの影響で私ら面会には来られへんからな なんか欲しいものあったら我慢せんと看護師さんに言うねんで もう帰るわな、ちゃんしてくれはるからな 心配せんでいいからな

そう言うと

…ありがとう…

とボソッと言う。

あんなに ゴツゴツした父が 

ちいちゃくなっていた。

12月に米寿を迎えた父 

年末までシルバーセンターからマンションの周りの掃除の仕事もしていた。

せめてコロナ禍じゃなければと思う。

こんな思いをする人を、職場で見てきて気の毒だと思っていた側だったけれど

当事者になってしまった。

お父ちゃん、心細いやろうけど

可愛い孫みたいな看護師さんに優しくしてもらうんやで(^^)

と心の中で励ますしかない。

せめて コロナ禍じゃなければなぁ〜



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?